2017秋〜年末映画スレ
White NOVA / 2017-10-30 23:54:00 No.387
今週から、マイティーソー上映なのでスレ立てします。

今後、年末までに見る予定の映画は、ソー、ジャスティスリーグ、スターウォーズ8、冬ライダーの4つの予定。

White NOVA / 2017-11-13 23:55:00 No.388
ソー3を見てから10日が過ぎたので、そろそろ普通にネタバレしてもいいか、と思いつつの感想書き込み。

まず、「バトルロイヤル」という邦題ですが、プロレス用語ではなくて、字義どおりの「王族たちの戦い」という解釈なら問題ないかな、と納得しました。
オーディンの息子のソーと、義理の息子のロキと、封印された長女のヘラの王位争奪戦的なストーリーでもありますし、その挙句、神々の地アスガルドが壊滅するというラグナロクを迎えるわけで。

これまでのアベンジャーズが概ね、人間たちの世界で超人たちが力を奮って世界の敵と戦う中で、まあ、いろいろ巻き添えを食う人たちがいて、物議を醸す流れだったわけですが、物語が終わると、「被害はいろいろ出たけど、世界は守られてハッピーエンド」だったわけですね。
で、そういう世界レベルの派手な戦いと違う道筋を付けたのが夏のスパイダーマン。家族を養うための金儲けを目論むヴィランと、街の平和を守るために戦う高校生スパイダーマンの対決。

一方、それとはまた真逆で、宇宙を股にかける派手な戦いに踏み込んだのが今回のマイティーソー。本来のファンタジー世界であるアスガルドを支配したヘラと、宇宙の果ての闘技場で軍勢を引き連れてきたソーたちの戦いは、「ロードオブザリングVSスターウォーズ」といった感じで、怒涛のように突き進む展開を見せます。
まあ、アベンジャーズで人知を超えた戦闘力の持ち主として、ソーとハルクの二人が挙げられるのですが、この二人が本気を出せば、人の住む場所は壊滅するのがオチ。そんなわけで、これまでの映画では彼らなりに力をセーブしていたと思しきわけですが、地球じゃなければOKだよね、と言わんばかりに暴れ回って、アスガルドが滅びた顛末。

もちろん、死の女神ヘラの暴虐からアスガルドの民を守るためであり、また、直接滅ぼしたのは終末の巨人スルトではあったわけですが、覚醒してパワーアップしたソーでもヘラには勝てないと分かったときに、「だったら、終末の巨人を復活させて、アスガルドごとヘラを倒そう」という決断になったわけで、これまでの映画のソーシリーズで積み上げてきた世界観を完全にぶち壊して、新たなステージに突き進んだ、と。
地球を舞台にしたら、まずできないであろう(地球が滅びたら、アベンジャーズの続編が作れないため)展開を、「神の世界なら潰してもいいよね」と消滅させてしまう(それも敵ではなく主人公の決断によって)大胆な展開に感無量でした。

そして、滅びる世界から脱出したソーたちの乗った宇宙船が、さらなる巨大侵略宇宙船に遭遇して、半年後のアベンジャーズの次作に続く、となったわけです。地球に危機が迫るラストですね。別の宇宙戦艦アニメでも、白色彗星が迫って地球壊滅の危機ですし、いろいろドキドキワクワクしている状況。

さて、次はジャスティスリーグだ。スーパーマンが復活するかどうかが気になりまする。

White NOVA / 2017-12-03 00:37:00 No.389
ジャスティスリーグを見てから10日が過ぎたので、ネタバレありの書き込み。

なお、この作品物語の直接の前作に当たる『バットマンVSスーパーマン』は未鑑賞。
マーベルの方では、自分はまずヒーロー集結作品の『アベンジャーズ』を見てから、他のヒーローの単独作品を後から見ていった流れなので、DCの方も『ジャスティスリーグ』見てから考えよう、と思っていました。
まあ、先に異なる世界観のDCヒーローTVドラマ「アローバース」のシリーズを、昨年『フラッシュ』から見ていて、いろいろ堪能した流れで期待度マックスにした状態で、『ジャスティスリーグ』に突入したのですが、結果的には、フラッシュのTVとは異なる扱いに馴染めなかったものの、バットマンの操るメカや、ワンダーウーマンの凛々しさや、サイボーグの便利さや、復活したスーパーマンの力強さをたっぷり楽しめました。

ええと、一人だけ、海の人の魅力が分からないままでしたが、まあ、次は彼が主役の単独映画なので、アクアマン本人でなく、ヒロインのメラさん目当てで期待しようかなあ、と思ってます。

スーパーマンについては、『マン・オブ・スティール』が、クリストファー・リーブの旧作1と2の内容をまとめたリブート作品なのに、旧作の持っていた明るさが消えた重々しい話になっていて、視聴後感があまり良くなかったり。
強大な力を持ったヒーローが、地球を守るために戦うんだけど、戦いの中で生じる破壊を抑制できず、被害が拡大する中で、スーパーマンは果たして救世主か破壊神か、というトーンで描かれた作品と。

それを受け継いだのが『バットマンVSスーパーマン』で、スーパーマンの戦いの影響で自社の社員が犠牲になったバットマンが、スーパーマンの敵役レックス・ルーサーにそそのかされ、破壊者のスーパーマンを倒すべく行動するわけだけど、やがてスーパーマンの心情に触れたり、ワンダーウーマンの関与もあって、スーパーマンと和解しようとしたのも束の間、レックスの生み出した怪物ドゥームズデイと相打ちになってスーパーマンが死んでしまって終わる展開、とのこと。
そんな相変わらず重いトーンの話の中で、サブタイトル「ジャスティスの夜明け」の通り、ジャスティスリーグ結成に向けての伏線がいろいろ仕込まれていたそうですが、まあ、自分の中では『ジャスティスリーグ』を見てからでないと、『BvsS』は不満が残るだろうな、と判断。
要するに、スーパーマンが死んで終わり、その後はどうなる? って作品はスッキリしないだろうと想定。

よって、スーパーマンの復活劇と、本当の意味でのバットマンとの和解、ヒーローチームの結成の中で、孤高のヒーローだった彼にも仲間ができる、という物語を描いた『ジャスティスリーグ』を見て満足。
ついでに他のヒーローもみんな、孤独な状況から始まっているんですね。「友達が欲しいから」という理由で、バットマンのスカウトを受諾して、おしゃべりなオタクっぷりを披露するフラッシュとか、キャラの立ち位置はTV版フラッシュよりも、アイアンマンにスカウトされた高校生スパイダーマンと同じで、あと夏に公開されたパワーレンジャーも同じような「孤独な若者が寄り添ってチームヒーローになる」というテーマで、同年のヒーロー作品がいろいろタイムリーにつながってると感じます。

本来は陽気な性格のワンダーウーマンですら、恋人の死後、鬱な気分を抱えて引きこもりモードだったことをバットマンに指摘され、新たな絆を作る方にシフトしていくし、
バットマンも、チームを結成させ、スーパーマンを復活させた後は、自分の役割は終わったとばかりに自殺的な作戦を敢行した挙句、仲間に助けられて、絆の大切さを実感するし、
孤独なヒーローの重い物語を描いたこれまでの作品から脱却する流れになった感。

まあ、それを見て、悪役たちもチームを結成する形で、今後に続くとなるわけですけどね。

さあ、アメリカンヒーローの絆を見せてもらった後で、日本のヒーローの絆にも期待しながら、平成ジェネレーションを堪能するつもり。

たさくらたすな / 2017-12-12 19:40:00 No.390
・仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー

 手短に作品内で印象に残ったとこだけですが。
 冒頭は夏映画の最後のシーンからビルドがエグゼイドの力を奪うお披露目のシーンから。この後パラドがビルドを追いかけてビルドの世界に行ってしまって彷徨っていたのと、後は黎斗が1ライフ削って逆にビルドのネビュラガスの情報を入手してたりが今回の映画で伏線として活躍、地味に手柄でしたね。

 ビルド側はマスターの正体がバレて決別後に今回のラスボスの作ったパラレルワールドを移動というか繋げる装置エニグマによっていわゆるそれまでの平成2期組というか財団Xが暗躍する世界に飛ばされた龍我と、ビルドの世界に迷いこんでいたパラドがそれぞれに永夢、戦兎と組み合わせシャッフルで話の展開が進んでいきつつという展開。あ、そのマスターから新しいカプセルを入手してED後の再度回収を兼ねた新ライダーグリスのお披露目も。

 ストーリーの軸にライダーになってまだ日の浅いクローズ龍我と永夢の分身ともいえるパラドに焦点が当ててあったのも今回面白いところでした、パラドが永夢の人を守る理念を別世界に飛ばされた先でも戦兎を観て認めるくだりもよかったですし、龍我が先輩ライダー達からライダーとしての信念のようなものを学び取ってライダーとしての成長物語な部分はうまくまとめていたなと思います。
 上手い作りだなと思ったのは本編でお披露目されたラビットタンクスパークリングを冒頭使おうとして失敗した龍我がそのままビルド世界に飛ばされたことで終盤に戦兎と再開するまで世界の危機的状況下においてなんですぐパワーアップ形態にならなかったのかを描いていたことかな。

 上手いこと本編の時系列に組み込みつゲストライダー達のオーズのアンクやフォーゼの教師になったばかりの弦太郎といった、その後の補完という意味でもバランスの取れた内容だったかなと、天校の宇宙パワーが集まるみたいな設定も上手く拾ってくれたりでなにより。
 バトルシーンもCGと実写バトルのシーンの組み合わせが従来よりは洗練された感は感じました、細かくいうとまだCGになると動きがカクついて人間らしくない部分も目立ちはしますが、先に実写のバトルの後にクライマックスシーンでCGバトルで纏めてそこだけ浮いた感じになる過去作品と比較すれば改善されてるなぁという感想は抱きました。

 ラスボス、最終的に合体してバイカイザーということで平行世界でそれぞれの役を演じたオーケンの怪演ぶりもここ数年のゲストさんの中ではよい意味での印象が残りました。
 
 ギャグだと戦兎とパラドの赤と青の仮面ライダー、お前もだろ!ってツッコミや檀黎斗をてなづける御成、最終決戦前に集まったとこでの口上がそれぞれバラバラだったりとか楽しませてもらいました。まぁ出来たら神様同士、紘汰と黎斗の絡みがあるなら観たかったですね。あと些細なツッコミどころとしては最後のバイクシーンでエグゼイドが載ってるバイクが当然のようにレーザーバイクだったのに後のシーンで副作用問題で変身できないエグゼイドのサブライダー勢に混じって貴利矢さんがいたぐらいかなぁ。このシーンの時点でバイクは乗ってなかったから一人副作用に耐えてバイクモード維持してたけど役目を終えて速攻病院まで戻ったとかなのかなぁ的な感じなのかな。

 謎としては葛城巧が先代ビルドとして行動してたけど、感じとしてはスタークの顔変えの能力と同じような理屈とスマッシュの記憶無くす副作用を利用して、なんとなくそのまま戦兎になってるんじゃないのかぁとも過去の巧から伺えるような感じでもありました。

 今回監督を務めた上堀内監督は長らく助監をやってきたとあって各作品の監督のいいとこ取りな部分と設定的な部分を大事にしてるなぁという部分が強く印象に残りました。バトルの部分だと爆発をバックに横方向から観たスチールでバイクでジャンプを決める絵面などがちょっとプリキュアの劇場集合シーンで多用されるシーンで直接どれかの敵と戦ってるわけではないけど絵的に効果的に見せるやり方でもあるのでそこも印象に残ったかなと。

 次回の映画予告、自分が観た映画館では無かったけどアマゾンズ完結編が流れた場所もあるとかで、上映確定のとこだけが流した感じなのかな?
春映画というよりファーストネクストみたいな枠だとは思うけど(アマゾンプライムは年間から今は月額視聴もできるようになったので全話纏まった時に纏めてアマゾンズは全話視聴済みですが、2期がヒーロー作品からややかけ離れた趣向になってはいたので)とりあえずは劇場作品ということでヒーロー作品としてのカタルシスが得られる作品になっては欲しいかなとは思います。

White NOVA / 2017-12-18 01:45:00 No.393
さて、ビルド&エグゼイド映画の感想ですが、先に>たささん、どうも。

>レーザーバイク

これって、自分今の貴利矢さんが変身するレーザーターボのガシャットと、死ぬ前に永夢に託した旧レーザーガシャットは別のアイテムだと考えています。

まあ、あのバイク戦のシーンは、撮影準備にもいろいろ手が掛かって、すごく力の入ったシーンなのですが、一部の批評によると「あんなに長尺でバイクシーンをやったのが時間の無駄だと感じた」という感想があったりして、まあ、そこんところが世代差というか、「仮面ライダーなんだからバイクに力を入れたいのに、現状の道交法の都合とか、昔みたいなバイクアクションの絵がなかなか取れない現状がある。でも、TVではなかなか描けないバイクを、劇場版だからこそ力を入れてしっかり撮影した」という作る側の想いを汲み取ると、あのシーンが無駄とは思えず、むしろよくぞそこまでやってくれた、という気持ちですね。
まあ、今のTVの延長だと、バイクシーンよりも、ライダーの多彩なフォームチェンジとか、複数ライダーの連携アクションを描く方が受けるのかなあ、とも思いますが、その辺のさじ加減は難しそう。

さて、ここから感想ですが、赤の特撮板で書いたところ(冒頭の戦兎と龍我のやりとり)は割愛して、最初のバトルシーンから。

いつものスマッシュとは別の敵が現れて、戦兎と龍我が出撃。その敵は、ネビュラガスと、異世界のバグスターウィルスを結合させたネビュラバグスターで、ビルドたちの通常攻撃が通用せず、エグゼイドの力のみが有効、ということで、それに気づいた戦兎は敵を撃退。
一方で、攻撃が通用しないまま防戦一方の龍我の前に、ネビュラバグスターを率いる青いカイザーが現れて、次元をつなぐエニグマシステムを起動させ、龍我をエグゼイドの世界に放逐。こうして、二つの世界で同時並行的に物語が展開する、と。

物語のメインは、戦兎よりも、他のライダーと遭遇することで仮面ライダーとしての生き方を学ぶ龍我の方になりますね。スカイウォールのないエグゼイド世界に驚く龍我が、どうなってるんだ、と騒ぎながら永夢先生たちと遭遇。
そこでも、ネビュラバグスターと、それを率いる赤いカイザーが出現し、迎え撃つドクターライダー達ですが、永夢はビルドに力を奪われた後なので変身不能。飛彩、大我、貴利矢が駆けつけて、サブライダーの力で対抗しますが、エニグマシステムの作用でゲームドライバーが機能しなくなり、彼らは生身のまま、辛うじて機能するガシャット武器だけで戦い続ける羽目に。
そこに駆けつけてくるのがゴーストことタケル。バグスター相手には、ゲームライダーの力が必要と嘲るカイザーですが、ゴーストは昨年の共闘映画でエグゼイドとの力の交換を果たしているので、対応可能、と。

エニグマシステムの影響下で、ゲームドライバーを起動させるために、壇黎斗神が現れ、御成におだてられながら、緊急改造を試みることに。

その間、龍我は患者の避難に当たっていた永夢やポッピーたちから状況を聞きながらも、理解できずに困惑モード。

一方、戦兎のところには、ビルドを追って来たパラドが現れ、「永夢から奪った力を返せ」と詰め寄りますが、ネビュラバグスターに対して、共闘せざるを得なくなります。

ビルド「青と赤のライダー?」
パラドクス「お前もだろう」

他に、Wのヒートトリガーとか、連れて来たくなります。

状況をまだ理解できない戦兎たちの前に現れて、ベラベラと喋ってくれるのが石動マスター。「今は非常時だから休戦しよう。この状況を作ったのは、かつて葛城巧と共同でカイザーシステムを研究していた最上魁星。彼はエニグマシステムという次元連結装置を使って、二つの世界を融合させようとしている。それを放置するのはこちらにとっても都合が悪いので、エニグマシステムを破壊してほしい」

そう言って、フェニックス&ロボのボトルを土産に、去っていくマスター。今回、ブラッドスタークとナイトローグの出番はなしですが、変身者の石動と幻徳が東都の異変を解消するために、戦兎を支援する形ですね。まあ、敵キャラが巨悪の出現に際して、主役ライダーに協力する展開も劇場版ならではの見どころ。

また、エグゼイドのボトルにパラドが接触することで、永夢との間で念話通信が行えるようで、そうして二つの世界で連絡を取り合いながら、それぞれのミッションに臨む形。
念話通信はパラドに相当の負担が掛かるので、要所要所の状況報告に限られ、基本は戦兎&パラド組と、永夢&龍我組の同時並行で、各キャラの交流を深める形。
その中で、パラドが戦兎の人を助けるライダーとしての姿勢に「永夢と同じだ」と感じ入る姿は、改めて純粋なパラドの心の成長に通じるなあ、と。これまでのパラドの行動原理が「永夢と楽しくゲームする」→「命の大切さを知ることで、永夢と一緒に人を助ける」だっただけに、今回、「永夢以外の人間に、永夢と同じ資質を感じて共闘する」ところまで成長した形。これで、夏の因縁が解消されたりも。

一方、龍我の方はもっと時間が掛かり、永夢の「自分が傷ついても人を助ける気持ち」や、その後で助けられたオーズこと映司の「つかめる手がある限り、誰かに手を伸ばす気持ち」に疑問をぶつけたり。
龍我にとっての戦う動機は、まだ自分や、自分の身近な連れを助ける以上には広がっていないわけですね。

その後、赤いカイザーの本拠地に突入した永夢たちは、彼が財団Xの科学者であることを知ります。財団Xの技術でオーズの敵のグリードが召喚されますが、その際に、心を持たないアンクのボディに、映司がアンクの形見の割れたメダルを交えることでアンク復活。これにてオーズも変身可能になって、グリードとのバトルが展開されます。

さらに、財団Xの暗躍を知ったJKが如月弦太朗に連絡したことで、フォーゼが駆けつけ、財団Xの復活させたゾディアーツ軍団との戦いに。

一方、戦兎の方には、地球の危機を察知した紘太神が世界の壁を乗り越えて到着。まあ、こんな登場の仕方ができる平成ライダーは、ディケイドか、電王か、神になった鎧武ぐらいかな。
まあ、RXとか、魔法使いのウィザードでも、次元の壁を超えるぐらいはできそうだけど。

その後は、予定より早くエニグマシステムを起動することで、二つの世界を通過できるようにして、ビルド組がエグゼイド組に合流し、パラドと永夢が再会することで、事態を解決できるハイパームテキの力を発動。
龍我もようやく、自分のしたいことが仲間たちと世界のために共闘することだと悟って、戦兎に合流、ラビタンスパークリングを託して現状の最強フォームに進化させます。

後は、各ライダーのバトルを同時並行に描きつつ、クライマックス戦闘で、二つの世界のカイザーが融合したバイカイザーを撃退。
それぞれのライダーのフォームチェンジやら、キックの締めも力入っていい感じのアクションでした。まあ、あまりキック技の印象のない鎧武も、極フォームでキックを決めるという珍しい絵面でしたが。

PS.アマゾンズの劇場版予告は、うちの劇場でもありませんでしたね。ネットでは、見た人も多いみたいですが。
来年は、戦隊VS映画がないことも含め、劇場版をどう展開するか、東映でも改編期に入っているのかもしれません。まあ、自分のライダーの期待は、アマゾンズよりもエグゼイドのアナザーエンディングトリロジーの方ですが。もう、パラドのその後が見たくて、あと、エニグマシステムに接触した黎斗神の最後の野望がどうなるか、とか。
カイザーシステムがビルドの今後に、エニグマの方がエグゼイドの今後に関わってくるんだろうな、と予想しつつ。

White NOVA / 2017-12-29 01:36:00 No.396
さて、年納めのスターウォーズ感想です。

ep7でハン・ソロが散って、今回のep8がレイア姫演じる女優キャリー・フィッシャーさんの遺作となり、その果てにルーク・スカイウォーカーの最期の活躍を描いた作品になったという。
これで、ナンバリング作品から旧作へのノスタルジーを感じさせる人間キャラが一掃され、次から新世代のキャラだけで光と闇の宇宙戦争を描く流れになったわけで。

さて、今回のep8は、女主人公のレイがルークの下でフォースの修行をして成長するのがメインテーマなんですが、まあ、ルークはかつての希望と慈愛に満ちた英雄だった若者時代から、カイロ・レンこと甥のベン・ソロの育成に失敗したことで、悲観的な引きこもりに没落してしまった。
かつて、自分がヨーダにされたように、冷笑的な態度で真っ直ぐなレイを突き放したり、その強大なフォースを怖れて拒絶したり、わずかばかりの知識だけを伝授しただけで、少なくとも偉大なジェダイマスターらしいことは何もしていない。
しまいには、ベン・ソロがダークサイドに転向した諸悪の根源はルークにあった、とレイからなじられてしまう始末。

まあ、この辺はルークとベンの言い分に微妙な食い違いがあって、ルークの中ではベンの強大なフォースに対する怖れから、弟子が将来ダークサイドに転向するのではという疑念による葛藤に苛まれ、つい一瞬の魔が差して、眠っている弟子にライトセイバーを突きつけてしまった、と。
一方、ベンから見れば、師匠が自分を殺そうとしているように思ったので、絶望と恐怖からフォースの力が暴走して、大爆発を引き起こしてしまい、ジェダイスクールの壊滅、他の弟子の皆殺しに至ってしまった、と。

何というか、スターウォーズの世界では、師匠が弟子の育成を失敗するケースがあまりにも多いなあ、と感じますね。一応、オビワンやヨーダの弟子であるルークは成功例なんですが、そんなルークも彼らからフォースの使い方は学んでも、ジェダイとしての精神性を学んだわけではなく、むしろ反抗的だった。オビワンもヨーダも、ダースヴェーダーことアナキンの更生は不可能だと諭したにも関わらず、ルークは父親を彼らに逆らい、父親のアナキンを信じ抜いたことで奇跡的な逆転劇を勝ち得た。

で、今回、ルークはレイに「ベンの更生は不可能だ」と、かつて自分が言われたようなことを言うわけですが、レイはベンを信じる方向で突き進みます。この辺、歴史は繰り返すような感じですね。
そして、かつての皇帝みたいな立場の最高指導者スノークと、レイの対決劇になるわけですが、ジェダイの技をちょっと噛っただけのレイじゃ相手にならない。ただ、スノークがレイに気を取られている隙に、ベンことカイロが奇襲でスノークを倒しちゃった。
その後、レイとベンの共闘で、スノーク親衛隊を撃退し、二人が和解すれば普通にハッピーエンドなのですが、ベンは別に改心したわけじゃなかった。単に自分が最高指導者になるチャンスだと考え、下剋上を果たしただけだった、と。それでもベンはレイの力を見込み、協力者として一緒に宇宙を支配しよう、と持ちかけますが、レイが断って関係決裂。フォースのぶつかり合いで生じた爆発のどさくさでレイは脱出。カイロは、スノーク殺しがレイの仕業だと宣言して、自ら最高指導者の地位に。
どさくさ紛れに、小者がラスボスになった感。なお、レイの正体が、「もしかすると、かつての皇帝パルパティーンの娘ではないか?」とか、上映前にいろいろ噂されて、彼女がダークサイドに目覚めることも危惧されていたのですが、結果的に、「彼女の親は、娘を酒代のために売った名もないクズ」と語られ、彼女が両親の嫌な記憶を自ら封印し、「理想の両親がどこかにいるはず」という妄想で自分を慰めていた的な話が今回、語られました。
意外と言えば意外な種明かしですが、「ルークがダースヴェーダーの子供だった」という劇的な展開に比べて、何それ? ep7で仕込んだ 謎の答えがそれでは、あまりにファンをバカにしていないか? という。まあ、監督の思惑としては、血筋による特別扱いはもう終わりにして、誰でもフォースを感じる可能性があって、誰でもヒーローヒロインになれる物語にしたいらしい。
だから、ラストで、ルーク・スカイウォーカーのヒーロー人形で遊んでいた奴隷の子供が、フォースを感じ取る描写を見せて、フォースの普遍化を狙ったらしいですが、「レイがベン以上の強いフォースを持っている理由」について、ただの偶然でしかない的な回答じゃなあ。

まあ、これは昔、読んだTRPGネタですが、「イウォーク族は、先天的にフォースに長けた種族で、だからこそ、ep6で原始的な装備で帝国軍を翻弄できたのである」とか、まあ、ゲーム的に考えるなら、ダイス目次第でフォースの素養の高いキャラを作ることは可能なんだろうけど、今後のepでは、血筋とか教育とか関係なく、天然の素養だけでフォースを自在に扱えるキャラがどんどん増えてくるのかなあ。
ジェダイとかシスとは関係ないところで、フォース使いがいっぱい存在するスターウォーズの物語になっていくのかなあ。

ともあれ、今回のエピソードで、レイはルークからあまり多くを学んでいないのに、わずかばかりの修行と、カイロ・レンとの交信(それはスノークが仕組んだと言ってたけど)と共闘と、仲間を救出したいとの想いで、フォースの使い方を会得した模様。
血筋は関係ないけど、レイの魂自体は、かつての希望と慈愛に満ちたルークと重なる部分があって、命を使い果たしたルークがレイに自分の力を託した、とも受け取れる演出ではあったなあ、と。(つづく)

White NOVA / 2017-12-29 02:47:00 No.397
さて、主役のレイについては、まだ劇中でルークの後継者らしく活躍したからいいんですね。

問題は、フィンとかポーといった男連中。
ポーは熟練のXウィングのパイロットらしく、冒頭から宇宙戦闘で大活躍するのですが、「少しでも犠牲を減らしたい反乱軍にあって、帝国を叩きたい好戦的な思考が災いして、犠牲者を増やしてしまった」ということで、レイアの怒りを買ってしまいます。
まあ、熱血漢の若者が勇み足で上の戦略に反する行動をとって、煙たがられるストーリーなら分かる。そこから若者が反省して成長するか、あるいは慎重すぎるお偉方に反発して起死回生の逆転をもたらす活躍をするか。どちらかだとドラマが成立します。
だけど、実際は、反発を続けた挙句、どんどん犠牲を増やしていった挙句、後始末で歴戦の慎重派提督が自己犠牲で死に、提督のことを誤解していたことを理解するものの、大して反省もないまま追い詰められていき、成長したのかどうか分からないまま、他に人材がいないので、レイアにリーダーの任を授けられる展開。
彼が本当に成長したのかどうかは、次のエピソードを待たないといけない、と。少なくとも、本作のポーは熱血暴走しただけで、序盤以外は大した活躍もなく終わってしまった、と。そして、序盤の活躍がダメ出しされたので、前作の格好いいエースパイロット要素がスポイルされただけのキャラに転落した、と。

もっと残念なのがフィン。前作では、レイをフォローする相棒になるはずだったのが、その役をハン・ソロやチューバッカに取られて、カイロ・レンにも一蹴され、重傷のまま宇宙船に収容された、と。
晴れて目覚めた今作では、レイのフォローに飛び出そうとしたら、押しかけ女房役のローズに妨害されて、それでも反乱軍が敵の追尾を逃れるべく極秘の特殊任務に、ポーの指示でローズやドロイドのBB8とともに就き、主役っぽい冒険を展開した挙句、その活動は結果的に何の助けにもならない徒労となり、かろうじて宿敵のファズマを倒すだけの見せ場は得たものの、最終決戦ではローズに求愛活動込みの邪魔をされて、ヒーローらしい活躍もできず、ただ生き延びただけ、という「大丈夫か、新世代?」というべき顛末。

ポーもフィンも、彼らなりに頑張っているのは分かるのですが、英雄らしい活躍からは見事に切り離されてしまい、未熟な若者がワーワー騒いで、どんどん追い詰められていき、自分たちでは打開もできずにバタバタ走り回るだけで終わってしまった、何、このモブキャラ感は? という感じ。

初代ガンダムで言うなら、カイやハヤトぐらいなら、まだいいのですが、ポーがブライトの邪魔するリード中尉で、フィンが消火器持って走り回るカツ・レツ・キッカの役どころを与えられてしまったというか。言っていること、やっていることが全て裏目に出て、反乱軍の指揮系統にまで悪影響が出てしまうように描写され、それを補うような成長ぶりや活躍ぶりが今回の映画では描かれないままに終わった。

まあ、最後は彼らのそういう失態を伝説のジェダイ、ルークが尻拭いするほどの活躍を見せるから、それを目当てに見るファンは、そこだけは喜べるんだけど。

さて、そのクライマックスの活躍を見せるルークですが、レイの育成は不十分に終わって、一時は愛想を尽かされます。
嘆息するルークの前に、師匠のヨーダの魂が出現。「私は失敗だらけです」と自嘲するルークに、ヨーダ曰く、「己の失敗も隠さず、弟子に見せるのも師匠の在り方じゃないかな。師匠として一番難しいのは、弟子が自分以上の存在に育つ姿を受け入れることじゃろう」

そして、ヨーダ自らジェダイの古い伝統や格式を壊すような行動をとり、ルークも先達として、後に全てを託すような決意を固める流れ。
まあ、この辺に、作り手の想いもあると思うんですけどね。旧来のスターウォーズの古い伝統や格式を自ら破壊するような作品を目指すぞ、と。
問題は、レイはともかく、ポーとかフィンとか、こいつらに後を託して、本当に大丈夫か、反乱軍? というドラマに今作はなってしまったこと。

まあ、帝国残党のファーストオーダーも、カイロ・レンがトップになったことで、本当に大丈夫か? なんですがね。

ダメな味方と、ダメな敵で、果たして、どんなダメな作品に仕上がるのか、次作は? と、皮肉っぽい期待で2年後を楽しみにしつつ、そこから化けてくれれば幸いなのですが。

ともあれ、終盤、カイロ・レン率いる敵軍に追い詰められる反乱軍。そこに登場する救世主がルーク・スカイウォーカーだったわけですが、実は遠隔投影による幻で、帝国軍を翻弄しながら反乱軍の脱出のための時間稼ぎをするわけですね。
幻相手だと気づかないまま、一騎討ちを挑むカイロ・レンの姿が間抜けに見えて、どこまで行っても小者臭が抜けないキャラでした。

ただ、ルークも遠隔投影で力を使い果たして、遠い星で消滅。それを感じ取ったレイアとレイが、ルークの想いを受け止め、宇宙の未来を担う覚悟を固めるわけですが、レイアもいなくなること確定で、果たしてep9はどんな話につながることやら。

これで、反乱軍の窮地にランドが駆けつけました、という形なら、喜んでいいのか、溜め息モードになるか分かりませんが、とにかく新しいスターウォーズを魅せたいなら、せめて敵も味方も、バタバタコメディーっぽく描くのではなく、威厳のあるヒーローと悪役らしく、格好いいキャラとして描いて欲しいです。

まあ、最後はフォースに覚醒したイウォークとかポーグの大群が押し寄せてきて、ボロボロの反乱軍を助けて、ファーストオーダーを殲滅させてくれても、ep6のオマージュとして自分は笑えるけれど、本国のSWファンは激怒するだろうなあ。

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