2013夏の特撮映画スレ
White NOVA / 2013-07-18 00:01:00 No.229
そろそろ立てておきましょう。

 自分としては、例年の戦隊&ライダーに加えて、今度の休みに「牙狼外伝 桃源の笛」を見に行く予定。

White NOVA / 2013-07-23 00:05:00 No.230
「桃幻の笛」ですな(漢字まちがってた)。

 休日に見損ねました。
 ええと、スパロボOEにハマっていたこともありますが、今作は上映する劇場がかなり限定されていて、しかも「夕方と夜しか上映しない」という形。

 上映期間も短そうで、来週の休みもやってる保証がないので、今回は秋にソフト化されるのを待つか、と考え直しました。

 まあ、忙しくもあるし、8月に入ったら、戦隊&ライダー見る予定だし、と。

多砂 / 2013-08-05 21:10:00 No.231
 お久しぶりです。今回フェニックスさんが太陽送りになったあたりから録画を貯めこんでたこともあって
映画を観にいくにあたりかなりの強行軍でテレビ録画のほうを処理したせいもあり
キョウリュウジャーのメンツの名前をまだ正確に覚えてない状態です。
が、戦隊の場合登場人物を色名でとりあえず認知できるのでそこが利点ですね^^
(とりあえずは獣電竜優先で名前覚え中^^;)

 さてミュージカル仕立てのキョウリュウジャーということですが、
唐突に戦闘シーンにバレエのダンスがかぶるようなオーズのノブナガと違って
さほど演出上無理に歌で流れを切るといった感じはなくさらりと見れた感じです。
でもテレビ本編を見ててびっくりしたキャンデリラの人間態もちょっとは見たかったかな。
しかし開始直後のキョウリュウチェンジのファイヤーするまでの間はちょっと笑ったかも
(ファイヤーしないと音楽延々鳴り続けるのかな?!)

 敵のデスリュウジャーはライダー映画のほうでヒーローを悪役リメイクが続いてたので
ヒーローモチーフを敵に据える流れは発想としてライダー班から戦隊班に
入れ替わった坂本監督や脚本の三条氏の影響もあるのかな?
 一応技名でバトルフィーバーJのペンタフォースのブーメランタイプとかデンジブーメランはあるけど
武器としてのブーメランモチーフはもしかしてミドレンジャー以来ぶりかな?
そのまま楽器になるあたりは獣奏剣といった感じで、デスリュウジャーさんデザイン的に
バイク含めて再利用があってもいいかなと思えるかっこ良さ。
デスリュウジャーの変身システムも実はデーボスに奪われてたみたいな設定だったら
8人目の女性戦士として復活も有りかなと思ったり。

 スピノダイオーと他の獣電竜との戦いにかぶって手前で等身大バトルを繰り出すシーンは
ゴーバスターズの戦闘を思い出しましたが、いまいち遠目でぼーっと眺めて足止めしてる感じな演出で
自分の中ではこのあたりまだ表現的にいまいち燃えないなぁと思ったりするところです。
あとラストの戦闘シーンがここ最近の戦隊作品とくらべてCG感が強めに出てるかなと思ったのもやや残念に思ったところ。

 しかしながら女性戦士の足技はいいものだ!ということで
基本デーボス側に顔出し要員がいないので、顔出しの女性ディノガールズも
可憐な足技含めて再利用があればいいかなと思った次第の映画でした。

 ウィザードのほうは、ストーリーに子供が絡んでくると夏の作品て感じが強まりますね〜
(いや、劇場版バイオマンのイメージがいまだ自分の中でつよいせいもありますけど^^)

 魔法の国で誰もが変身て設定で一瞬またあの人物の変身後が
ポワトリンくるかと思ったりもしましたが、逆に量産型メイジで一安心でした。

 しかしほうきで移動する世界で短距離を歩いて移動する歩道はともかく
幹線道路でアスファルト加工された道路はありうるのだろうかとも突っ込んでみたりも、
いや、でもおかげでウィザードもバイクアクションができたのでよしということで。

 笑いどころはマヨネーズ釣りですかね、どういう世界のクリエイトなんだよって
ただどんな世界でも登場人物のキャラがかわってないところは安心して観れますね、仁藤はいいやつでした。
(ビーストのベルトを古文書から再現するあたり、もしかしたら本来の世界でも仁藤は優秀な学生なのかも)

 ファントムサイドはフェニックスさんにつられてかメドゥーサ、グレムリン共々再生怪人なノリかな
ラスボスのソーサラーのファントム姿も一回正体ばらしに見せただけで
今回はあまりファントムの印象があまりなくて魔法使い間の内輪もめ的な感じでした。
 え〜と途中のバイクアクションの印象が強いせいか、いまいちラストバトルが
一番印象に印象に残ってないという状況にむむ我ながら歳か^^

 今回何気にパラレル世界的な設定ためか次期ライダーの鎧武の顔出しはなし、
ちょくに絡むのは次のmovie大戦までお預けなの含めて、
それまでのライダー・戦隊シリーズのスタッフの入れ替わりがこのあたり影響としてでた感じかな。
と、いったところですかね。

White NOVA / 2013-08-06 00:52:00 No.232
多砂さん、どうもです。

 自分も昨日(日曜日)に見て参りました。
 まあ、その日のうちに感想書かなかったのは、見ただけで疲れたから。

 さて、自分の感想としては、例年「戦隊が前座で無難に面白く、ライダーの方が語るネタが多く、サプライズ的な楽しみがある」というものですが、
 今年ばかりは、「前座のはずの戦隊が思ったよりも面白く、一方でライダーの方が、小さくまとまりすぎて、何のサプライズもない、後に残らないもの」でした。
 以下、作品ごとの詳細。

●キョウリュウジャー

 ミュージカルと聞いていて、響鬼序盤のような変なノリを想像していたら、マクロス風だという。あるいはモスラ? 

 古代の巫女の力を受け継ぐ娘(ダイゴの昔なじみ)を拉致し、その歌の力を歪めて、獣電竜ゼロ号のトバスピノを邪悪に覚醒させ、さらに世界崩壊の儀式まで敢行しようとするデスリュウジャー(正体はカオス様に造られた戦騎)。
 娘の歌は、かつてのダイゴとの交流によって生み出された祈り歌だったのですが、その歌を口ずさみながら、ブレイブを燃やして、強敵デスリュウジャーに立ち向かう6人の戦士たち。
 歌や音楽はドラマ中で、儀式や、アイドルのライブ、戦闘中に士気を鼓舞するのに用いられ、日常会話までわざわざ歌詞にして踊ったりするような非日常空間を演出することはありません。

 で、この作品の売りは、とにかく短い時間でアクションが詰め込まれていること。さすがは坂本監督。バイクアクションも、ワイヤーワークも、生身戦闘もてんこ盛りで、これだけでお腹がいっぱいです。

>武器としてのブーメランモチーフはもしかしてミドレンジャー以来ぶりかな?

 いや、一応、ゴーゴーファイブのブイランサーにブーメランが付いてますね。
 後は、ライブマンのグリーンサイが、ブーメラン状のサイカッターを使ってます。
 ダイナブラックも同様のクロスカッターを使っているのが、手持ちの資料で分かる範囲。
 ゲキレンジャー以降は、手元に資料がないなあ。『30大スーパー戦隊超全集』を持ってて、その後、ゴーカイジャーの時に増補版が出るかなあ、と期待してたんですが、いまだ出なかったり。

>デスリュウジャーの変身システムも実はデーボスに奪われてたみたいな設定だったら
>8人目の女性戦士として復活も有りかなと思ったり。

 トバスピノは、正義に目覚めて、もう一度、眠りに就きましたからね。これは、テレビでもクリスマス決戦期あたりに再登場する、と見ました。
 デスリュウジャー、改めミコリュウジャーが出ても嬉しいのですが、ダイゴを巡って、アミィや弥生とややこしいことになりそう。ダイゴがハーレム物のラノベ主人公みたいに、モテキングとなってますが、別れ際に告白されても「周りの音に掻き消されて本人には聞こえてなかった」というお約束発動で笑えるオチ。

●ウィザード

 たぶん、この作品の時間軸は、6月ぐらいだったら納得していたろうな。たぶん、脚本書いていたのも、その時期の話を書いていた合い間だったろうし。

 で、今のテレビの展開を踏まえると、いろいろ不満だらけの内容。
 まず、笛木(白マホ)が物語に全く絡まないので、序盤の「コヨミ拉致→儀式」が唐突で、おまけにソーサラーがどうしてコヨミを拉致したのか、という秘密が一切語られないので、単に異世界を創造するための方便でしかないように見えます。
 これが、「コヨミの中に眠る世界改変の超パワー」的な物をソーサラーが欲しており、ドラマの中心がコヨミに絞られたなら、テレビの展開と相まって面白いな、と感じたのですが、
 コヨミがドラマに絡んだのは、異世界の王の孤独を伝えられた下りと、人々から迫害される晴人を庇ったぐらいで、微妙に物語の中核からはズレてしまったこと。

 これが仮に、コヨミを巡って、笛木とソーサラーが戦い、その超パワーの激突で、世界に異変が生じ、笛木が元の世界を回復に努めている間、晴人に「コヨミを頼む」と言って、ソーサラーの手からコヨミ奪回する話(で、奪回した後、コヨミを奪い返そうとするソーサラーからの逃避行と反撃)……となっていれば、テレビとのリンクで盛り上がっていたろうな、と。

 とりあえず、現状のテレビの展開とは関係なく、真由帰還前の話として考えないと、本作は辻褄が合わないな、と。

 で、テレビとのリンクをなしにして考えると、例年の楽しみである「新作ライダーの顔見せ」もなく、
 その分、仁藤の活躍が多めになってますね。
 ウィザードもビーストも、全フォームチェンジを駆使してくれるのは、アクション的に見栄えがあって良し。
 まあ、最近は、テレビの方で晴人がドラマ的にヘタリがちなので、久々に迷いのない強い晴人が見られたのは、いい感じかな、とも。

 量産型メイジに関しては、テレビで先に真由さんメイジを見ている分、どうしても印象が薄いですね。
 まあ、テレビよりも時間的にたっぷり見られる分、「あ、メイジって、尻尾が生えてたんだ」と初めて気付いたり。真由さんメイジを見ていて、尻尾には気付いてなかった。
 量産型メイジの魔法で笑えたのは「ドーナツ」。ええと、3つのドーナツで相手を簀巻きにして、その後、だるま落としの要領で体を分断していく、という「絵にしたら笑えるけど、後から考えると恐ろしい技」。

 バイクアクションの充実や、アンダーワールドでの「ドラゴン&キマイラ共闘」は注目どころ。
 ただし、最終決戦は燃えず。せっかくのインフィニット・ドラゴンも、何の前振りもなく、その場で唐突に変身しちゃうのではインパクト薄し。やはり、こういう最強フォームは、それに至るまでの段取りあってこそ(晴人を信じる人々の絆の力で生まれた特別なスタイル)だと思います。
 コヨミとか、少年とかの想いも、最終決戦にはほとんど影響を与えず仕舞い。
 まあ、少年の作った指輪で、ちょっとしたトリック的な魔法を披露しただけで。

 最後に……「結局、夢オチでした」的な処理のされ方をされたのも、ちとガッカリ。
 悪の手で改変され、歪められた世界を破壊して、元の世界に戻して、めでたしめでたし。そして、その世界で出会った人生を歪められた人たちが、元の世界では幸せそうに生きていて、ハッピーエンド……悪くはないんだけど、インパクトとしては、昨年末の「似たような異世界=内面世界もの」にはかなうべくもない。

 やはり、インパクトが足らなかったですな。

PS:まあ、あのプロットで、自分にインパクトを与えようと思えば、ソーサラーの計画で、「一部を除く人々が、魔力の暴走でファントム化」という脅威を押し進めて、じっさいに瞬平や凛子や仁藤がファントムと化し、魔力を持たないコヨミたちに襲い掛かる→そこでコヨミの超パワーが覚醒して、ファントム化を逃れた晴人に力を与えるぐらいまで描いてくれたら、良かったかな、と。
 どうせ、世界が元に戻されるなら、改変された世界は取り返しの付かないぐらい悲惨な結末として描かれても良かったか、と。
 そして、晴人すらファントム化という危機に際しても、結局、晴人の強い意志力「だけ」で、封じ込めたのもマイナス。ここでこそ、「魔力の暴走」から逃れるために、「魔力のないコヨミ」が、晴人の魔力の受け皿となることで、絆の力で危機を克服、という流れならな、と。

PS2:ともあれ、劇場版の物足りなさ(破滅の危機が、微妙に中途半端)は、テレビの終盤の展開で補われることを期待します。

多砂 / 2013-08-09 02:02:00 No.233
 ブーメランの補足ありがとうです。やはり写真付きの図鑑があると便利ですね。
文字だけで「戦隊 ブーメラン」と検索しても密には情報が引っかかってくれなかったりで、
wikiページなどで総当りしても文字情報だけだったりでそこから画像検索しても出てこなかったりでした。

> ミュージカルと聞いていて、響鬼序盤のような変なノリを想像していたら、マクロス風だという。あるいはモスラ?

 モスラと聞くと、VSメカゴジラのキングシーサーあたりも思い出したり、あれも唐突だった記憶ですが。
獣電竜の中は十分なスペースがあるのでそのうち歌いながらや楽器演奏しながらの巨大戦もいいかな?
ますますマクロス化しちゃいますが(爆)

 8月中盤以降は国産特撮作品中心に充実してる状況なので久しぶりに悩ましいところです。

White NOVA / 2013-08-10 18:17:00 No.234
多砂さん、どうもです。
 例年通りハードな夏も前半を終えて、中休みに入りました。ホッと一息、でも、ホットな日々はなお続く、と。

 そちらは、雨とかひどくないでしょうか。ニュースなんかで豪雨の話を見ると、各地の様子をいくぶん気にしつつ。

>モスラと聞くと、VSメカゴジラのキングシーサーあたりも思い出したり、あれも唐突だった記憶ですが。

 おお、VSメカゴジラだと、ファイヤーラドンとか、ベビーゴジラが出る奴ですな!
 ……って、文脈で分かれ、自分。

 ええと、マニア的に厳密に分けますと、キングシーサーが出てくるのは『ゴジラ対メカゴジラ』で、
 ガルーダと合体して、スーパーメカゴジラになる平成シリーズが『ゴジラVSメカゴジラ』。
 そして、三式機龍と釈由美子の出てくるのが、『ゴジラXメカゴジラ』と。

 薀蓄はさておき、キングシーサーは「ミヤラビの祈り」ですな。
 あれは確かに唐突で、しかも長かった。
 ええと、ミヤラビの意味を調べてみると、沖縄語で「美童」を意味するとか。つまり「美少女」ということですな。

 少女の祈り歌というテーマだと、『大魔神カノン』もありましたが。

>歌いながらや楽器演奏しながらの巨大戦

 やっぱり、獣奏剣や、ハリケンジャーのニンジャミセンを連想しますね。
 そう言えば、ダンスをモチーフにした戦隊はありますが、楽器演奏や歌そのものを集団モチーフにした戦隊はないですな(個別なら、ファイブイエローのメロディータクトとか、散見するけど)。
 5人のバンドチームが戦隊になるという。ピンクがボーカルで、レッドがリードギター、イエローがドラムで、ブルーがトランペット、グリーンがサイドギターって感じ? 

 ……って、楽器を使うヒーローなら、キカイダーにも触れたく。予定されている映画の続報がなかったのが、ちと残念。

>8月中盤以降は国産特撮作品中心に充実してる

 『パシフィック・リム』と『ワールド・ウォーZ』を気にしつつ。

White NOVA / 2013-08-18 22:31:00 No.235
盆休みの間に、『パシフィック・リム』を見て参りました。

 ストーリーは、太平洋の底に次元の穴が開き、そこから「怪獣」が出現するようになった近未来。「怪獣」退治用の兵器として巨大ロボット・イェーガーが生産されて、迎え撃つ、と。
 イェーガーは、2人のパイロットが意識をシンクロさせながら、脳波コントロールと身体リンクで操作する仕様。何で、パイロットが二人かと言えば、一人の脳ではイェーガーの制御に負担が大きくなりすぎるため、二人で右脳と左脳を分担するようになったから。
 主人公は、兄とパートナーを組んだイェーガー乗りでしたが、怪獣との戦闘で兄が殺され、その時のショックでパイロットを引退、底辺の労働者として働くようになってます。
 そんな主人公を、イェーガーチームの司令官が自分のチームに必要な人材と探し出し、新たな戦いが始まる、と。

 ヒロインは日本人で、かつて怪獣に家族を殺され、司令官に養育された女性。
 彼女とパートナーを組み、世界各国のイェーガー乗りと連携したり、対立しながら怪獣と肉弾戦を繰り広げ、香港を守り、太平洋の底の次元の穴を塞ぐ最終作戦を成功させるまでの物語です。

 話のノリは、『Gガンダム』と『ゴーダンナー』に近いですね。イェーガーは格闘主体で、飛び道具は一応装備されているものの、メインではない。主人公機は、両腕に内臓されたプラズマキャノンが一応の必殺技だけど、それを遠距離から放つのではなく、至近距離まで接近して、相手を押さえ込んだ上で、キャノンを放つ。どちらかと言えば、「シャイニングフィンガー」のような感覚で、光弾を放つわけですな。
 他には、中国製の拳法使い機(蟷螂拳のような切断技が必殺技)と、ロシア製の旧型パワー機と、オーストラリア製の高性能飛び道具機(胸からの連装実弾砲が特長で、ライバル機)が登場。なお、日本製はイェーガー1号機という設定で、回想シーンに登場(司令官がかつてパイロットをしていたけど、単独搭乗の後遺症で体を壊している)。

 とにかく、イェーガーと怪獣の巨体がぶつかる肉弾戦が本作のウリで、スピード感よりも、巨大な量感が見どころ。
 今川監督版ジャイアントロボとか、鉄人の迫力かも。

 個人的には、イェーガーにはもっと多彩な武装ギミックが搭載されて欲しかったし(日本的な必殺技とかはなし。一応、仕込み武装として蛇腹剣があるけど)、複数のイェーガーがもっとチームとして連携を見せて欲しかった(中国とロシアはかませ的な扱い)けれど、
 メカの無骨な迫力に関しては、満足度高し。

 まあ、メカのギミックや、スピード感を求める向きには、『アイアンマン』の方が上なんだけどね。

 「ロボット対怪獣」という料理を、正面から重量感たっぷりに迫力満点に描いたという点で、面白かったです。

多砂 / 2013-09-23 03:14:00 No.236
 連休初日に親にガッチャマンが観たいので連れて行けと言われて、国産特撮作品中心と書き込みつつもパスしようかなと思ってたガッチャマンを見てきました。
 公開後、早い段階で評論家による酷評も出てましたが、アクション映画として観る分にはなかなかに良かったと思います。

 まぁ、科学忍者隊としてのスパイ的な面の舞踏会の招待客にデータを入れ替えての潜入工作のシーンが場当たり的というか、先にコンピューター上の招待客リストの中から西洋人の老夫婦を選んで健とジュンにデータの書き換えを始めて同時に会場入り口に健・ジュン二人がもう並んでるって状況で書き換えが終わらなくて早くしろって甚平に突っ込むシーン、あわせて会場の外でジョーが元の老夫婦をあわてて探して薬で眠らせてましたが手際が悪いというか順番が逆というか普通に考えたら先に眠らせて生体認証のリスト書き換え終わるまで入り口に並ばなければいいじゃないと思ったとこがツッコミ点ですかね。

 ストーリ展開的には健とジョーそれとギャラクターになってしまった想い人による三角関係がメインで劇場版ギャバン的な地球の危機につまるところは内輪もめ的な面はシナリオ的に小さくまとまってしまってる部分かなぁとは感じます。その関係でジュン・甚平・竜が全体的に人数合わせというか付け足し的な面をあおってるかなと。

 アクションは言ったように悪くはなかったです、ただ物語開始後の東京での屋外バトルと後半ギャラクター移動基地(いちおうリメイク・タートル・キングになるのかな?)へ潜入後の狭いセット内でのバトルシーンとを比べると、ハリウッドオマージュ的な飛翔感を出しつつのアニメ原作から引き継いだ武器を派手に飛ばしまりつつ巨大タイヤ型の時限爆弾を解除する前半バトルのほうが比重として熱かったかなといった感じで後半ややパワーダウンしてるのが残念かなと。

 後、健や甚平のスーツ以外が全体的に暗い色合い(ジュンのスーツも原作のピンクと白からダークバイオレットに変更)なのも後半セット内の暗めのバトルシーンでは分かり難いのも損だったかな。

 CGデザインの流線型のゴッドフェニックスは好み分かれるところ自分的にはもうちょっとメカメカしい感じがほしかったかな、科学忍法火の鳥も脱出シーンにしか使われてないのは残念、いちかばちか派手に敵に体当たりをきめる火の鳥を観たかったところ。

P.S. ふと感じたことですが作品のフォーマットがハリウッド形式な感じに近づくほど登場人物が日本人やアジア系だけに集中してる状況は違和感かも、東映作品を見る際にはそれが世界規模の危機を描いてたとしてもあまり気にならなかったりしますがガッチャマンの方はハリウッドオマージュなシーンもあったせいかなんとなしにそう思った次第。

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