仮面ライダーとは?
ズ・ミウジ・ギ / 2012-09-17 11:48:00 No.185
white novaさん。お久しぶりです。
仮面ライダーシリーズについて、よくわからなくなったというか、偏見を少し持ってしまったので、お話だけでも聞いて下さい。戻ってきてしまってすいません。

まずクウガだけでなく、仮面ライダーシリーズ自体、人間を美化している傾向にあるなと思います。
人間は良い者で、平和を愛する穏やかな生き物。
こういう誤解を視聴者に与えているのではないでしょうか?
仮面ライダーもドラマみたいなものですから、どうしてもライダーの人間と現実の人間を比べてしまいます。
歪んでいると思いますが、私は人間を守る価値なんてないと思います。口で言ってもわかってくれない連中もいるのに、悪い人間もいるのに、ヒーローがみんな守ってしまうんですか?
私は仮面ライダーはお人よしで偽善者だなと最近思います。
いつも生き残るのは人間。滅ぶのは怪人。正義は勝つという思想なんでしょうが、納得いきません。特に最近は。
所詮、善悪なんて人間目線でしょうし、怪人目線では真逆の可能性があります。
平和を愛するなんて甘ったれた考え、人間なんて存在価値などない!と怪人は思っている可能性だってあるのです。
というか、人間は悪というか、無駄な生き物だと思います。
そんな奴らを守る気になった花形さんはどうしようもないジジイですね。人間に寝返った挙句、オルフェノクは滅べなんて、屑もいいとこですよ。

そして、仮面ライダーに出演している俳優方についてです。
ぶっちゃけ彼らは美男美女ですか?私は全然そうには思えません。彼らが美形なら、私だって究極の美男子になっているはずです。そこらの一般人と大して変わりませんよルックスなんて。みんな不細工ではないでしょうか?
こんな俳優達をアピールするために、ドラマはあるのでしょうか?くだらないです正直。
ラ・バルバ・デなんて、七森美江をアピールするためのキャラだったんですかね。アピールしすぎて、変身させる気をなくしたんでしょうか?私の中ではバルバとザジオなんて没キャラです。人間体のみって、普通の人間扱いやん!と思わないんですか?何が満足ですか?こんな中途半端なグロンギ!

熱くなってすいませんでした。仮面ライダーを見た結果、今の自分はこういう見方しかできないなんて。
ずばり聞きますが、仮面ライダーって何のために作ったんでしょうか?時間かけたのに、それでああなんですか?
所詮子供向けの番組ですか?
できればでいいですから、教えて下さい。別に悪意なんてありませんから。仮面ライダーを詳しく知っているnovaさんにどうしても聞いてみたかったのです。

White NOVA / 2012-09-23 05:54:00 No.186
 お久しぶりです。そして、レスが遅れて済みません。

 さて、今回の書き込みを拝見して、正直思ったのは、「面倒くさい御仁だなあ」と。
 エンタメ作品を童心に返って楽しんだり、マニアックに研究したり、ツッコミ入れて楽しんだり、楽しみ方は人それぞれだと思います。
 ただ、エンタメ作品を「人生のバイブル」みたいに崇めて、ある時、その欠点に気付かされ、目をそらしたり、手の平返したように叩き始めるのは、傍目には痛い。
 今回の書き込みって、「そんなにイヤなら、もう卒業したら? クウガもファイズも過去の作品だし、今さら叩いても仕方ないでしょう」と思えます。
 まあ、最近の作品(オーズとかフォーゼとか、ウィザードとか)を見ながら、過去の作品を振り返って、比較論の上から気付いた粗をほじくり返すなら、「歴史家的な研究」として、共感できますが、そこのところはどうなんでしょう? 
 最近の作品はチェックせずに、昔の作品の粗だけ探して、ライダーシリーズを論じるのも、何だかなあ、と思います。

 クウガ、ファイズの時期と、電王以降、あるいはディケイド以降は作品の製作スタンスも変わってますし、その辺の変遷を追うのは楽しいと思いますが。
 昔は、無邪気に楽しめていたクウガやファイズが楽しめなくなった、ということなら、まあ、そちらが成長したのかもしれません。だったら、気持ちを切り替えて、自分が楽しめる作品を探したらいいんじゃないでしょうかね。

>仮面ライダーって何のために作ったんでしょうか?

 子供向けエンタメが基本。昭和は完全に「勧善懲悪」のヒーロー物。背景に、改造人間(異形)の哀しみがあったり。
 ただし、戦隊シリーズとの差別化のために、平成ライダーシリーズは、大人向けドラマの方向を意図した面もある(ライダー同士の戦いや、ヒーローと怪人の価値相対化など)。
 ただし、近年は、戦隊とのコラボを意識したからか、昭和ライダー的な明朗快活路線に回帰している。さらに、怪人の設定を「人のエゴの強化」という形にして、その怪人化アイテムを破壊することで、「怪人化した(しかけた)人を救う心のドラマ」に移行している。

>時間かけたのに、それでああなんですか?

 「ああ」ってのは、クウガやファイズの、あなたが批判している要素ですか? 
 「時間をかけたのに」ってのも、意味不明。

 作品ごとに「正義観のテーマ(主人公が何を守るために戦うか)」があったり、いろいろなギミック(玩具とか物語要素とか)を取り込みながら、進化を続けているとは思うけど。
 あなたの主張する「怪人との和解」は、それこそフォーゼがやったこと、と考えます。

>所詮子供向けの番組ですか?

 子供向けの番組をバカにするのは、大人になりきれない思春期の青二才か、と、ぼくは考えますね。
 大人でライダー見て楽しんでいるのは、「子供向けエンタメとしての作劇手法を研究したり、自分の中の童心を肯定して気持ちを若返らせたり」しているのだと思いますが、
 作り手の方も、「子供にアピールする部分」と「大人にアピールする部分」を意識して作ったりしています。

 で、あなたにとって、「所詮子供向け」ってのは、どういう部分?
 「正義が悪を断罪する」というヒーロー物の前提条件かな? そこを否定したら、「特撮ヒーロー物」は成り立たない、と思うんだけど。(つづく)

White NOVA / 2012-09-23 07:00:00 No.187
>仮面ライダーシリーズ自体、人間を美化している傾向にあるなと思います。

 というか、「人間の中の悪の要素」を「倒されるべき異形の怪人」として明示しているのです。

>人間は良い者で、平和を愛する穏やかな生き物。こういう誤解を視聴者に与えているのではないでしょうか?

 誤解も何も、「普通に社会で暮らしている人間」はそうじゃないですか? そして、それを脅かす怪人がいる。怪人は、人間の日常を破壊する「悪意」を体現している。
 逆に言えば、現実の世界の悪人は、刑事ドラマでは捕まえるべき犯人として、ヒーロードラマでは倒されるべき怪人として象徴化されている。
 だから、まあ、「怪人ではないけど悪人」というキャラは、なかなか登場させられない。ライダーが、そういう「非怪人の悪人」をライダーキックで倒せないから。
 もっとも、龍騎では「ライダーだけど悪人」を登場させてますし、クウガやアギト、ファイズでは「ライダーも怪人扱いされて、治安組織から危険視される」というドラマも展開しています。

 つまり、「ライダー」「怪人」「人間社会」の3つの関係でドラマを構築しており、「人間社会の中における善悪」というのはドラマの中心ではない。
 もしも、「人間社会の悪」をドラマに組み込もうとすれば、それはすなわち、「怪人化」するか、「ライダーの目的を邪魔する勢力」にするか、ということになります。

>私は人間を守る価値なんてないと思います。

 ぶっちゃければ、人間嫌いなんですな。だったら、そういうテーマのヒーロー物を見ればいいんじゃないですか?
 ウルトラマンのジャミラの回とか、ウルトラセブンのノンマルトの回とか、善悪相対化したドラマは、ライダーよりも、むしろウルトラの方に見られますよ。別に、ライダーにこだわらなくても。

>仮面ライダーはお人よしで偽善者だな

 「お人よし」は同意ですが、「偽善者」には否と言います。
 どうも、青二才は「偽善者」という言葉が好きなように感じますが、偽善者の定義は「口先だけ良いことを言って、実際の行動が伴わない者」となりますかね。
 つまり、「イジメはいけない」と言いながら、「目の前で誰かがイジメられても止めない」とか「自分も周囲に同調してイジメに加担する」とか、そんな感じ。
 で、正義のヒーローは、「正義を口にして、誰かを守る」というのが本質。その「誰か」の中に「罪もない一般市民」が入るわけで、守るためにはそれを脅かす「怪人」が作劇上、必要(まあ、怪人でなくても、天災とか事故でもかまわないのですが、それだとレスキュー物に分類される)。
 だから、「怪人を倒す=正義を守る」となるのですけど、ここで「怪人を救う」ヒーローもいないわけじゃない。それこそ、ライダーではフォーゼがそうです。
 他には、メタルダーとか、マシンマンとか、ウルトラマンコスモスとか、相手を殺害せずに許すヒーローも存在します。

 まあ、「人間滅ぶべき」とあなたが思っているのは、あなたの今の価値観でしょうし、どうしてそう考えるのかは、あなたの私生活を暴くことにもなるでしょうから、ぼくは追及しません。
 ただ、あなたが仮に、自分を「異形の怪人」と同一視し、「怪人の強力な力で、人類社会を破壊し、怪人の支配する理想郷を作る」ことに共感するなら……ピカレスク・ヒーローの枠で探してみれば? 

>花形さんはどうしようもないジジイですね。人間に寝返った挙句、オルフェノクは滅べ

 物語を理解せずに、口汚く罵るのは恥ずかしいです。
 花形さんは、「オルフェノクを進化した人類」と考えて研究していましたが、「オルフェノクの不完全さ(寿命の短さや、暴走して心を失ってしまうこと)」を悟って、オルフェノクに未来がないと考えたわけです。
 仮に、オルフェノクが人類を滅ぼしてしまえば、オルフェノクも遠くない未来に自滅してします。それだけは避けたいと考えたから、人類の側に就いた、と。
 もちろん、ファイズの物語のラストは、「人類とオルフェノクの共存の可能性」を残して終わっています。
 少なくとも、アギトや、ファイズでは、「主人公側は、異形との共存を模索する」形で終わっており、決して全ての怪人を滅ぼすことを肯定してはいません。

>彼らが美形なら、私だって究極の美男子になっているはずです。

 ぷっwww。
 これは、冗談と解釈しますが、正直、恥ずかしい。まあ、あなたの顔が分からない以上は、否定もできませんが。
 でも、これは痛いですよ〜。

>ぶっちゃけ彼らは美男美女ですか? みんな不細工ではないでしょうか?

 まあ、「みんな」と言いきっちゃうと、バカなんですがね。
 イケメンもいるし、そうでないのもいる。

 ぶっちゃけ、オダギリさんは、最初、見たときはイケメンだと思いませんでした。相棒の葛山さんの方が、「ヒーロー顔」と思いましたね。
 まあ、これも主観ですが、「ヒーローには目力が必要」だと考えてまして、オダギリさんの「細目、柔和な表情」には、当時、ヒーローらしい力強さがなく、頼りないと感じました。
 だけど、番組を見続けるにつれ、彼の演じる五代雄介が、「癒し系ヒーロー」というドラマを示したことで、「力強さよりも優しさ、のどかさ」を感じさせる素顔がいいな、と考えるようになったわけで。
 もちろん、彼の演技力も次第に向上し、「ひたむきな力強い表情」もしばしば見せることで、クウガの戦士としての成長も描けたわけで。

 俳優さんが、1年という撮影期間を通じて、表情とか演技力が役柄に合うように成長していくのは、こういうドラマを見る楽しみの一つですね。

>こんな俳優達をアピールするために、ドラマはあるのでしょうか?くだらないです正直。

 そんな風にしか見られないあなたの考え方が、ぼくはくだらないと思いますよ、正直。
 批評するにしても、もう少し言葉は選んで欲しいと思います。あなたの文章は、俳優や作り手に対して、敬意を感じませんし、毒舌にしても中身を伴いません。

>人間体のみって、普通の人間扱いやん!と思わないんですか?何が満足ですか?こんな中途半端なグロンギ!

 つまり、あなたは人間の演技よりも、着ぐるみを評価するわけですか。
 だったら、電王のイマジンたちはどう思いますか。

 まあ、バルバが変身体をほとんど見せなかったのは、当時、こちらも残念だと思いました。
 ただ、クウガとダグバの最後の戦いを見ると、怪人体よりも人の姿で対決することを重視した演出か、と納得します。

 そもそも、グロンギって、怪人体よりも、人間体の演技の方が味があっていい、とよく聞きます。怪人の姿は、あくまでアクション用で。

PS:まあ、クウガについては、当時、アギトが同一世界観の続編になる話があったので、バラ姉さんもそちらで復活することを期待もしていたんですけどね(サンバルカンのヘドリアン女王みたいに)。

PS2:一応、こんな感じのレスですね。ただ、ここも、こういう議論向きのスレッドじゃないので、今後、反論とかがあって話が長引くようでしたら、場所を移ることを提案します。
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