2020年末〜21年冬の特撮映画スレ
Shiny NOVA◆e9da52 / 2020-12-15 23:15:34 No.499
今週上映のライダー映画および2月の戦隊映画のためのスレです。

 まあ、その他の洋画やエンタメ映画でも希望があれば、受け付けますが、管理人が見ていないものにはレスを付けませんので、それでもよろしければ。
 自分は、一応、ライダーと戦隊は確実に見て、感想書く予定。

Shiny NOVA / 2020-12-30 16:07:41 No.500
 とりあえず、ライダー映画よりも先にワンダーウーマンをば。
 自分は、ワンダーウーマン作品を「ジャスティスリーグ」で初めて見て、前作を直接鑑賞していない素人ですが、一緒に見に行った友人が昔のTVドラマのファンで、いろいろ語ってくれたりしながら、ネット情報などからも情報補完。

 アクション的には、明確に倒すべき巨悪というのがいなくて、ボスのマックス・ロードも、ライバルのチーターも、自らの願いに翻弄された小市民という感じで、神のアレスと戦った前作や、宇宙からの巨悪と戦ったジャスティス・リーグよりも、バトルの爽快感が薄い。
 まあ、その分、ドラマ面で、「世界を守るために、個人の願いを犠牲にできるか」というテーマで、「願いによって破滅する人たち、願いに翻弄される人たち、そして個人の小さな願いがカオスに入り乱れて世界が崩壊しそうになる後半の展開」が80年代の冷戦世相と相まって、いろいろと懐かしいノスタルジーを見せられている気分。
 欲望が世界を救うという思想の「仮面ライダーオーズ」とは真逆の、「自分の欲望を諦めることで、世界を救う」という形で、主役のダイアナの切望した「亡き恋人との再会、スーパーパワーよりも平凡な日常の愛を選びたい」という意に反して、破滅する文明を救うために個人的な幸せを犠牲にしなければならないスーパーヒロインの自己犠牲、自制心、克己心に感情移入しつつ、
 80年代という時代背景だからこそ描ける、際限ない成長への欲望、無邪気な未来への希望が、今の世相から見ると、自分の少年時代と重なって、やはりノスタルジーを感じる作品であった、と。

 スターウォーズとか、スピルバーグ監督とか、バック・トゥ・ザ・フューチャーとか、最初のターミネーターとか、そういう雰囲気を感じる作品だった、と。(つづく)
 

Shiny NOVA / 2020-12-30 16:28:53 No.501
 で、アクション面は、今の映画らしく充実していて、そこは古びていない。
 まず、縄を使ったアクションが新鮮で、鞭のように絡めたり、スパイダーマンの糸のようにアクロバティックな動きをサポートしたり、ぐるぐる回して弾丸を弾き落としたり、多彩なロープアクションが魅力。
 インディー・ジョーンズの鞭アクションが好きな人なら、ダイアナの縄アクションも好きになるでしょう。

 開始早々の幼少期のレースも、無邪気に楽しい。でも、そこで「真実に背くズルをしちゃいけない。事故で実力が発揮できなかったから挽回するために、小知恵を利かせて逆転勝利」という少女心の誘惑を、厳しく裁定する先輩アマゾネスの説教が、「真のヒーロー・ヒロインの高潔な精神とは、力や欲望への誘惑に対して、打ち勝つ克己心にある」というテーマで、小市民的な幸せを求めてはいけないスーパーヒロインらしさを示す。
 まあ、この辺は今の時代だと、ヒーロードラマでも賛否両論あるんだけどね。ヒーローと言っても、一人の人間としての愛や幸せを求めちゃいけないのかって。

 で、そういうキャラがヴィランになって、小市民的な幸せを求める者が過ぎた力を手にして、自分を見失い、周囲を破滅に導く姿を描き、それを見たダイアナと蘇ったスティーブが世界のために自己犠牲を選ぶというのが、前作から受け継いだテーマ性。

 それでも、透明ジェットとか、聖闘士みたいな黄金鎧とか、中盤のトラック相手のカーチェイスとか、各種のギミックやダイナミックなアクションなど、ドラマとは別に盛り上がるシーンがいっぱいあって、テーマ性を考えずに、アクション部分を見ているだけでも楽しい映画だな、と。
 ワンダーウーマン好きな友人にとっては、昔のTVドラマを思い出させる大傑作らしいし、最後に昔のTVドラマの主役女優が伝説の英雄アステリア役として登場するところも含めて、ファンサービスの行き届いた映画らしい。

 ライダー映画の前に見たので、ライダー映画の内容が霞むほどの傑作だったという感想。まあ、ライダー映画の感想は、来年に回します。

Shiny NOVA / 2021-01-03 17:51:20 No.510
年明けて、年末に見たライダー映画の感想です。
 どちらも、アクションは十分素晴らしかったと思います。まあ、コロナ禍の影響でドラマ部分に制約が掛かる分、アクションは通常以上に力が入ったのかな、と思いつつ。

 セイバーは、TV本編と現状、つながらない「ほぼアクションだけ」の作品。大きな長編映画のクライマックスバトルの部分だけ切り取った感じなので、そこまでの物語の溜めとか因縁とかがなく、単に「世界を滅亡させようとする強力な悪ライダーがいて、その手下の軍勢と仲間が戦っているのを背景に、主役がボスに挑む。敵の強さに不利に陥るも、仲間との絆とかいろいろな想いで奮起した主役が、感情の力で2体のドラゴン白黒を召喚し、自身の持つ赤ドラゴンと合わせて、3つのドラゴンの力で劇場版フォームに変身。ボスを倒したら、ボスは復活を示唆して散った」という世界を救う物語を子供に読ませたら、子供が勇気づけられ、友達を積極的に作るようになった、と。
 そして、翌週の放送では、その仲間との絆が崩壊し、ピンチの状態で年明けに続いたわけですな。

 劇場版では、賢人が健在なんですが、結局、いつの話になるのやら不明です。何せ、メギドもカリバーも登場せず、「この戦いそのものが、飛羽真の創作かも」と思わせる演出もあって、現段階では根拠の薄い解釈しかできそうにない。
 とりあえず、不死鳥の剣士がもう一度出てきて、初めて今作の意味が分かる内容かな、と。

 年末映画の中では、現状、一番ドラマ部分が無意味というのが、目下の感想です。
 やはり、アクション凄えだけだと、評価しにくいんだなあ、と実感。すごいと言っても、剣士がそれぞれの剣術で敵集団とチャンバラしているだけだから、延々と見せられても変化がないんだよね。
 連携もなく、個々に戦っているだけだと、年末のTV放送の方が盛り上がっていたわけで、劇場映画がTVに劣ると思われたら、何のための映画化か、と。
 ファルシオンの再登場があれば、改めて本作の意義を考えるつもり。(つづく)

Shiny NOVA / 2021-01-03 18:14:18 No.511
セイバーに対して、ゼロワン映画は良かったです。

 先に難点を言えば、或人とAIMS組、滅亡迅雷のドラマ的絡みが薄くて、或人の孤軍奮闘にイズ2号が駆けつけて、先代の記憶を取り戻してゼロツーに変身する感動のために、もう、或人に苦しんでもらおう、という内容。

 AIMS組と滅亡迅雷の連携とアクション部分は、非常に面白く、変化があって、彼らが主人公だと考えると面白いと思いました。
 敵ボスのエデンに関しては、強大な悪役……と思いきや、悲しい背景があって、或人とイズに説得されて改心するという、「ドラマとしては感動的に見えて、ヒーローアクションとしては白ける展開」にややがっかり。
 結果的に、ラスボスとなったのは、エデンの部下で「エデンに裏切られたと逆恨みした側近A」で、ドラマ的掘り下げがほとんどないポッと出のキャラ。
 意外な展開でサプライズなんだけど、散々巨悪っぷりを予告していたエデンがポッと出の部下に立場を奪われるのは、ちょっとがっかり。

 よってドラマ内容は、エデンの背景に関する情報を、AIMS組と滅亡迅雷が協力して手に入れながら、邪魔する敵に対してアクションを繰り広げる。
 その間、或人はエデンと一騎討ちしながら、どんどん傷つき、エデンが戦う理由である女性のいるネット世界に飛ばされて、彼女とエデンの愛に触れる。
 それでも、世界を滅ぼそうとするエデンに対し、或人も自滅覚悟で暴走モードに入ったら、駆けつけたイズに救われて、イズと或人の絆、イズがAIMS組の調査から知った情報と、或人の持つ情報を組み合わせるなどの流れで、エデンを説得に成功。

 ここから後は、或人とイズの12コンビで、ザコと化したボスに無双バトル。
 みんなで力を合わせて強敵を倒す話ではなく、みんなで力を合わせて強敵を説得する話。後は、消化試合的なクライマックス戦闘ですね。

 それでも、イズが記憶を取り戻して、或人と共闘する場面が一番の盛り上がりどころで、そこがツボにハマれば、何でも許せる、感じ入れると思った映画でした。

 イズが尊い、お祭り映画であり、滅亡迅雷スピンオフの前哨戦という位置づけかな。結局、エデンをそそのかしたアズとの決着は、続編に持ち越しになったみたいなので。

 そして、バルカンのスピンオフが見たいです。

W"MONSTER◆5793e3 / 2021-01-17 21:30:44 No.512
▼セイバー
 平成以降のライダー映画で、戦隊夏並みの尺って初かな。これゼロワンの方が夏の持越しで、尚且つ現行を組ませないと客足に響く判断で、ムービー大戦の企画を短時間に押し込んでるんだろうなあ。時間があればファルシオンが暴挙に走ったバックボーンも描けたろうと考えると、もったいない印象。ここ数年、商品ラッシュが収まる年明けから間延びしがちなので、ファルシオンはTVでリターンしてもいいじゃないと提案してみます。

▼ゼロワン
 「拷問マギア三銃士を連れてきたよ!」

 ヒューマギアの悪用において、右に出る者がいないな天津は。ビンゴの法知識が初めて有用されてて、或人以上に適材を把握してるこれは1000%の活用。
 ライダーズが合流する予告で「これはついにOPラストの再現か」とワクワク → 社長リモートかよおおおお!そこ天津かよおおおお!や、天津いてもいいけどさ。
 で、ダブル飛電ライダー見て思ったのが、「ゼロワンの2号ライダーはイズ」という結論。不破さんは主役主役言われてたけどそれは比喩じゃなく、「バルカンサーガの1号ライダー」と考えると本編のライダー同士の交流のなさにも納得します。言ってみれば、TV本編はひとつの番組枠内でゼロワンとバルカンのヒーロー譚が並走して、縦軸を共有しているので時折クロスオーバーしていたのだと。本作の5人ライダー集結を見ると…やっぱ主役じゃんってなってしまいます(笑)。
 或人サイドは、「近親者のためにバーチャル世界に他人を巻き込む」エデンが、エグゼイド夏映画ゲストを想起させました。共通スタッフということもあり、観た人の評判にも同意見を散見。今回はイズ1号を喪失しているがゆえに、或人の「お前を止めるのは」口上に重みがあります。ラスボス交代については、大物ゲストへの配慮かなあ。風魔の時も改心→ゲムデウス台頭やってて二番煎じ言われる点で悪手ですが、情状で見て倒し切るのもビターエンドで、ね?TVが渦中で閉じた反面、カーテンコールとなる本作を悲劇的に閉じたくなかったのでしょうし、観る側の自分としてもこれで良しと納得します。
 ここから滅亡迅雷スピンオフで、アズの悪意は止まるのか?いや、締めはこじ開ける人で、どうでしょう。

Shiny NOVA / 2021-01-20 00:35:55 No.513
W"MONSTERさん、どうも

 ゼロワンとバルカンは「別物語のそれぞれ主人公」というご意見、何だか腑に落ちました。

 そして、ヒューマギアを悪用することに1000%の資質を持った天津、というご指摘も笑った。
 滅亡迅雷の後のスピンオフは、いろいろな弾があると思いますが、「バルカン&バルキリー」とは別に、「ゼロツーイズの主役編」も見てみたいですね。

 エデンについては、強大な悪役(アークの悪意を継ぐもの)として宣伝で煽り過ぎたと思いますね。当然、強大な力の対決を期待するわけですが、そういうのは、次作の滅亡迅雷に期待したらいいのかな。
 何にせよ、ドラマとしては悪くなかったと思います。エデンを倒せ、ではなくて、イズの新出発という意味合いにおいて。とにかく、イズのその後が一番気掛かりだったので、そこを理想的にクリアしてくれて満足です。

 セイバーについては、例年の冬映画だと、今後の伏線的なネタとか、春過ぎに明かされる秘密につながって、劇場版ブルーレイ販促戦略との兼ね合いがあったのでしょうが、今回はそれがほぼないわけで唯一の可能性がファルシオン再登場ぐらいなんですな。
 おかげでTVのセイバーの今後を予想する材料が、この時期にほぼなくて、考察したい気にさえなりません。
 これで、サウザンベースの裏切り者が実はファルシオンだった、ということになれば、まあ、つなげられるわけで、今回の劇場版が将来の展開の予告編に相当するといいなあ、と。

 何にせよ、賢人の復活が先か、ルナの登場が先か、ソフィアの救出が先か、というTVの展開を期待して、ここでの感想は締めたいと思います。

Shiny NOVA / 2021-02-21 22:54:09 No.514
 前の書き込みから一月が過ぎたのに、賢人も復活せず、ルナも登場せず、ソフィアも救出されないまま、光の剣士が活躍して、マスターロゴスが注目され、飛羽真がプリミティブに暴走しているセイバーの現状。

 一方で、キラメイジャーは終盤戦で、ガルザさんが光返りしたものの充瑠に想いとジョーキーを託して、惜しくも散ったところまで見た(涙)。

 そんな状況で見た戦隊映画3本立てです。

★キラメイジャー

 本来は夏に公開予定だったのが、半年遅れの公開です。
 夢を操るミンジョ(沼の魔女ヌマージョの妹)の夢世界に閉じ込められたキラメイジャーが、そこからどうやって脱出するか、が骨子だったのですが、
 その夢が、ミンジョに歪められているとは言え、非常にキラキラしている。雄大な海辺と、夏祭りの屋台群と、クリスタリアの王宮。
 一体、これは誰の夢なんだろうか? という謎があったのですが、普通に考えるなら宝路という推理が妥当と思われたのですが、実は「ガルザさんの夢」だったというオチ。

 ええ? あのガルザが、そんなキラキラした夢を見ていたの? と夏に見ていたら、思わずクスッと笑みさえ浮かべたくなるネタなんですが、
 このタイミングで見ると……実に泣けてくる。ガルザさんが夢の中で、こんなにキラキラしているなんて。闇に堕ちても、心の中のキラメキは失っていなかったんだ、と感涙でした。

 いや、まあ、泣かせるために作られた作品ではなく、むしろ笑えるお祭り映画なんですが、見るタイミングによって、ここまで印象が変わるとは……と感じ入った次第。

★リュウソウジャー

 坂本監督の作品なので、生身アクションが凄いです。
 お金はあまりかかっていないし、怪人の着ぐるみさえ新規に用意していないほど(マイナソーは登場しているけど、人型マイナソーという設定で、要するに普通の女の子がちょっとメイクしただけ)。でも、リュウソウジャーの変身能力を奪う特技持ちなので、ほぼ生身アクションなんだけど、やたらとレベルが高い。

 ナダの思い出のドラマ中心の話だと思っていたので、思わぬ掘り出し物でした。(つづく)

Shiny NOVA / 2021-02-21 23:13:11 No.515
★リュウソウジャー(つづき)

 まず、本編前に、龍井うい役の故金城茉奈さんへの弔辞が英文で出てきて、そこでまず泣けます。
 劇中で殉職したナダの思い出を偲ぶのが本編のストーリーなんですが、それと共に現実の故人をも偲ばせる映画でもある、と。まあ、ういさんは本編には登場せずにエンディングの回想画面のみですが、セリフで名前を呼ばれたり、うまく31話と32話の間に収まるような展開(事件が終わったら、みんなで卓球に行こうとか)。

 で、内容としては、ガイソーグの力を取り戻そうと頑張るナダ(そのために憎しみの力を集めないといけない)だけど、憎しみに囚われないために心や剣術修行も怠らないようにしないと、と決意を燃やす状況で、
 出現したマイナソーは女性の姿で、人に憎しみを植えつけつつ、リュウソウジャーの変身能力を奪う。だから、生身で相手しないといけないんだけど、相手は生身のようでもマイナソー。やはり変身しないと倒せない。
 そこで、ナダが活躍するわけですな。憎しみを吸収するガイソーグの力で人々を正気に戻しつつ、マイナソーの能力も弱らせる。そこで変身能力を取り戻したリュウソウジャーが活躍して、その場はめでたしめでたし。そして新たな仲間としてガイソーグへの変身能力も取り戻したはずのナダが「俺も仲間に負けていられないな」とつぶやいてエンディング。

 しかし、エンディングの回想シーンでナダが殉職するシーンまで流れて、非常に泣ける話です。キンタロスさん、ハンカチを下さい。

★ゼンカイジャー

 と、余韻に浸るまもなく、新番組です。
 去年のキラメイエピソード0と違って、本編とは繋がらないと思われます。すでに敵組織と戦っているゼンカイジャーの状況が描かれており、賑やかに楽しめるお祭り映画です。

 なお、主人公の父親の名前が功で、母親が美都子ということで、別次元について研究している科学者夫妻らしいのですが、行方不明。名前から歌手の人を連想する旧作ファンも多いでしょうが、本人出演ではありません。ええと、美都子さんはオーズのクスクシエの店長さんだったと思うけど、エンディングテロップでちらっと見ただけなので、記憶違いの可能性あり(つづく)

Shiny NOVA / 2021-02-21 23:32:59 No.516
★ゼンカイジャー(つづき)

 とにかく、すでに本編開始後のストーリーですので、主役と4人の機械生命体がどういう経緯で出会ったかとか、そういう話は一切なく、最初からアクションです。
 あのロボット然とした着ぐるみで、実によく動きます。とりわけイエローのゼンカイガオーンは素早さの戦士という設定で、宙返りまでこなして見せる。ワイヤーとかをうまく使っているのでしょうが、あのデザインのスーツだから大して動けんだろうと思っていたら、そんなことはなかったぜ。

 そしてアクションは凄いけど、キャラの掛け合いはコミカルで、キュウレンジャーの方向性を通り越して、カブタックみたいな不思議コメディー要素が強そう。
 街の人もゼンカイジャーを認知していて、その場で応援してくれ、どうもどうもと挨拶するゼンカイザーと、媚びを売ってるんじゃねえ、とツッコミ入れる怪人。

 必殺技の一つが笑えたのですが、ゼンカイザーが回転しながらボールみたいになったのを、ピンク(マジーヌ)から蹴って行って、最後にレッド(ジュラン)がエンドボールとばかりに主役を蹴って、主役は体当たりで敵にぶつかってドカーン。お前が弾かよ。
 さらに、ライダーキックを仕掛けるゼンカイザーとか、戦隊のお約束とかパロディーを踏まえながら、とにかく陽性コミカルな作品だと分かりました。海賊とは全く違う雰囲気だ。

 そして、今回のボス敵は、ゼンカイジャーとの戦いから逃げ出したザコ戦闘員に、何だか凄い発明品を仕込んだら、異常に強くなって、黒十字総統を中心に歴代戦隊のラスボスの意匠を詰め込んだ怪人(でも、語尾にワルモノをしつこく付ける頭の悪さを強調)。その怪人がそれぞれの戦隊の世界から、バスコとか、ザミーゴとか、九右衛門とか、いろいろ召喚して大ピンチ。

 そこで、両親の遺した戦隊メダルを使うと、全部の赤ヒーローが召喚されて、クライマックス戦闘。凄く派手な戦いなんですが、尺がないので、歴代VS映画ほどの盛り上がりに欠ける。密度は非常に濃いのに、あっという間に終わった感。でも楽しかった。そんな映画です。

 今回はロボ戦もなく、物足りないのだけど、だからこそ早くテレビでも見たい、と思わせて、目的は達成した良き映画かな、と。

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半角英数字(8文字まで)を入れることで、書き込みの削除ができるほか、名前の後ろに任意のコードが付きなりすましを防止できます。省略可能。