アヴァロンVS復讐鬼
エマ / 2013-04-01 22:12:00 No.2259
ある日、フェンリル隊員であるシルバーフォックスのアヴァロンは、単独で呪詛悪魔の掃討の任務にあたっていた。

しかし、あらかたのゴーストや呪詛悪魔を倒した後、偶然遭遇したたった一人の敵に大苦戦することになる。

その相手は、ある某人気アニメに出てきそうな超大物の雰囲気を漂わせていた。



○○「ほう、これはすごい! 戦闘力が魔王レベル4まで上がりましたよ」

アヴァロン「くそっ……オレの技が効かねぇ……どうなってんだ……orz」

○○「なるほど、たしかにこれまでの守護天使とはまるで違うようですね。おどろきました。すばらしい戦闘力です。さすがはフェンリル隊員ですよ」

アヴァロン(この強さ……あのバケモンのカムド以上だぜ……こ、こいつもしかして呪詛悪魔でもない……噂に聞く復讐鬼ってやつか?)

○○「参考までに、これからあなたが戦おうとしているこの私の戦闘力をお教えしておきましょうか」

アヴァロン「ごくっ……」

○○「わたしの戦闘力は魔神レベル53万です。もちろん、フルパワーで戦わせていただきますので、ご心配なく。ホホホホ……」

アヴァロン(お、おわった……俺の人生、おわった……(ToT))


アヴァロンからの通信は、この日を最後に途絶えたという……。


G5-R / 2013-04-07 13:31:00 No.2263
(=゚ω゚)ノ うぃやっふぉう。約束はしていないが、チャットで話した通り『避雷針』を差し向けてやろう。アヴァロン、たっぷり感謝してギャルを少し俺に回せ(by ラグル)


理不尽シリーズ特別編『ネオト再び』

彼、イモリのネオトは今、街を散策していた。
散策しようとしていた、ではなく現に今散策していた。街は平和そのものであり、特に何事もない。
あれからどうにか逃げ切り生還したネオトは相変わらずの生活をしている。
ネオト「くっそお、この間はひでえ目に遭ったぜ。街はボロボロだし変な怪物には追いかけられるし一体何だったんだ。」
そう言いながら腰の辺りを押さえてよろめく。
ネオト「うう…まだ腰が痛てえぜ。今日はもうさっさと帰ろう。」
そう思った矢先、物陰から何か怪しげな物音がする。怒号、打撃音、衝突音、破砕音など、いずれも穏やかな代物ではなさそうだ。
ネオト「( ̄□ ̄; おいおい、また荒事か?かんべんしてくれよなもう。」

嫌な予感を感じてその場から立ち去ろうとしたネオトの目に、あまり見たくない光景が映った。
2人の人物が立っており、1人はいかにも軽そうなキザっぽい風貌の男で、全身傷を負ってボロボロである。
もう1人はある某人気アニメに出てきそうな超大物の雰囲気を漂わせた異形の怪人だった。
以前に出くわしたいかにも強くて怖そうな怪人とはだいぶ見た目の感じが異なり、
こちらは一見すると物腰の柔らかい紳士的な印象が見てとれなくもない。
が、おそらくはあのキザ男をボロボロにしたのはこいつなのだろう。やはり悪の怪人であり、絶対に見つかってはならない。


怪人「ほう、これはすごい! 戦闘力が魔王レベル4まで上がりましたよ」
アヴァロン「くそっ……オレの技が効かねぇ……どうなってんだ……orz」
怪人「なるほど、たしかにこれまでの守護天使とはまるで違うようですね。おどろきました。すばらしい戦闘力です。さすがはフェンリル隊員ですよ」
アヴァロン(この強さ……あのバケモンのカムド以上だぜ……こ、こいつもしかして呪詛悪魔でもない……噂に聞く復讐鬼ってやつか?)
怪人「参考までに、これからあなたが戦おうとしているこの私の戦闘力をお教えしておきましょうか」
アヴァロン「ごくっ……」
怪人「わたしの戦闘力は魔神レベル53万です。もちろん、フルパワーで戦わせていただきますので、ご心配なく。ホホホホ……」
アヴァロン(お、おわった……俺の人生、おわった……(ToT))


ネオト(( ̄□ ̄; おいおいおいおい、ちょっと待て!魔神!?53万!!!???一体何の話だよ!!!しかもフルパワー???
フ○ーザ様はちゃんと手加減してくれてるってのに…って、んなこたぁいいんだよどうでも。)

いろいろあって混乱しそうになるネオト。

ネオト(( ̄― ̄; 落ち着け…落ち着くんだ俺。前回は下手に逃げようとして見つかっちまったから、今回はその辺に隠れてやりすごそう。
あのキザ男を生贄にして、ほとぼりが冷めてから全力ダッシュで街を出るぜ。)

少女を見捨てていくのには心を痛めたが、自分よりもてそうなキザ男の事はどうでもいいらしい。
瞬時に生き残るための算段を立てるが、それも結局無駄であるという事をこの次の瞬間彼は思い知る事となる。

G5‐R / 2013-04-07 13:33:00 No.2264
ドグオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!

キザ男「どわっ!!!」
凄まじい衝撃音とともにあのキザ男が地面に叩き付けられ、ネオトの目の前に倒れ込んできた。とりあえず生きている模様。
ネオト「Σ( ̄□ ̄; うげげっ!!!!!」
ネオトが驚いていると、キザ男が飛んできた方向から怪人がやってきた。そしてネオトと目が合った。
怪人「おやあ…?こんな所にもいましたか。もしかしてあなたも、彼の仲間ですか?」
穏やかな口調だが、以前の怪人と同等、もしくはそれ以上の邪悪なオーラを感じる。
下手な事を言っては命に関わるのでネオトは努めて冷静に対応しようと試みた。
ネオト「((((;゚Д゚)))) いいえ、めめめ滅相もございませぬ!そんな孫○空じゃあるまいし…」
怪人「あなた、アニメの見すぎではありませんか?まあ大した戦闘力は無さそうですし塵の一粒ぐらいは放っておきますか。」
ネオト((´Д`;) おおお…どうやら今回はすんなり逃げられそうだ。よかったよかった。)
前回の反応とは大きく異なり、どうやら見逃してもらえそうな事にネオトは少し安心した。相手の穏やかな口調もその安心感に拍車をかけている。
ネオト「(´Д`;) で、でわ塵の一粒はこれで失礼させていただきます…」
そう言ってネオトが立ち去ろうとすると、
怪人「ああ、ちょっと待って下さい。」
ネオト「(;゚Д゚) な…何でございませう………???」
突然呼び止められてドキリとするネオト。
怪人「あなたには実に不思議なオーラを感じます。」
ネオト「( ゚Д゚) オーラ……ですか……?????」
怪人「何と説明したらよいかはわかりませんが、あなたを見ているとどうも何というかこう…言いようのない苛立ちというか、普段心の奥底に押し込まれているマイナスの感情が引き出されていくような感覚を覚えるのですよ。」
ネオト「(;゚Д゚) マ、マイナスの……?????」
ネオトは思い出していた。前回の怪人も、直前までは少女を襲っていたのが自分が来た瞬間突如矛先を変えてきた事を…
そして何か胸騒ぎを感じ、とてつもなく嫌な予感がした。
怪人「かく言うこの私も…………」
そう言う怪人から穏やかな表情が消え、目を釣り上げ、歯を食い縛り、眉間に皺が寄ってたちまち怒りの顔となる。
怪人「許さん…………」
ネオト「( ̄― ̄; …………?????」


怪人「絶対に許さんぞ、虫けらが!!!!!じわじわとなぶり殺しにしてやるッ!!!!!!!


ネオト「(|li>Д<) ぎいいいいいいいいいやああああああああアアアアアアアアアァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!」

予感的中。台風が突然発生するなんてずるいとつっこむ暇もなく全力ダッシュで逃走開始。

G5‐R / 2013-04-07 13:36:00 No.2265
怪人「一人たりとも生かして帰さんぞ、覚悟しろ!!!!!


ネオト「┗(>Д<;)┓三三3 俺は一人しかいねえだろおおおおおッ!!!!!」
今度はつっこみながら逃げるネオト。だが、今回の怪人は前回とは比べ物にならないほど足が速く、ネオトの超俊足を以てしてもなかなか振り切れない。
怪人「これで終わりだ!!!!!」
そう言って手からエネルギー弾を発射し、ネオトに炸裂した。

バグオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!

爆風が止むと、ネオトのいた所に焼け焦げた残骸が残っている。
怪人「(^Д^) ワハハハハハハハ!!!!!やったぞ、あのくそいまいましいヘタレをぶっ殺してやったぞ!!!ハハハハハ!!!」
得意になった怪人が残骸をよく見てみると、
怪人「( ゚Д゚) こ…これは……!?」
変わり果てたネオトの肉片と思われていたそれは、何と木でできた木偶人形だった。ネオトの特技の一つ、変わり身の術である。
ちなみにネオト本人は、数十キロ先で自転車に乗って全盛期の中○浩一の如く全力疾走していた。
怪人「(#`Д´) あんの野郎おおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ネオト「┗(>Д<;)┓三三3 あの場所へ…あの場所へ行きさえすれば……!」
自転車に乗ったネオトがどこかの施設へと入り込んでいく。
怪人「小癪な野郎だ!こうなったら……」
怪人は宙に浮かびあがり、ネオトの入った施設に向けて怒りの視線を向けながら両手にエネルギーを溜め始める。


怪人「この星を消す!!!!!!!


ドゴオオオオオオオオオオオッ………!!!

怪人が巨大な力を叩き付けようとした瞬間、ジェットが火を噴くような音が聞こえてきた。
よく見ると、施設から1台のロケットが飛び立っていた。空に残された長い煙ははるか彼方へと続いている。
怪人「う、宇宙へ逃げただと……?バカめ、このまま逃がすと思うのかあっ!!!!!」
怪人が口笛を吹くと、1台の飛行艇がやってくる。おそらくは戦闘機の類であろう。宇宙へ飛んだネオトのロケットを追って飛び立つ。

G5‐R / 2013-04-07 13:39:00 No.2266
舞台は宇宙へと移る。ネオトのロケットでは…
ネオト「(^Д^) ダハハハハ!!!流石に宇宙までは追って…」
レーダーに反応。高速で接近してくる飛行物体あり。
ネオト「((((;>Д<)))) 来やがったああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!」
怪人「フ○ーザ1、エンゲージ!!!」
飛行物体は案の定、怪人の戦闘機であった。エンゲージとは軍事用語で会敵を意味する。
怪人「○リーザ1、フォックス2!!!!!」

バシュウウウウウウウッ!!!!!!!

戦闘機から多数のミサイルが発射される。なお、フォックス2とは軍事用語でミサイルを発射する際に周囲の味方に注意を促すサインである。
もっともこの場合味方はいないが。
ネオト「((((;>Д<)))) ひいいぃぃ〜〜〜ッ!!!ミサイル!ブレイク!!!ブレイク!!!」
そう言って回避運動を取るネオト。どうにかかわせたようだ。ちなみにブレイクとは、『回避』という意味の軍事用語である。


怪人「お前は、俺に殺されるべきなんだああああああああああッ!!!!!!!!!


ドドドドドドドド!!!!!!!

戦闘機は更にミサイルを乱射。ネオトのロケットはどうにか回避を続けるが、流石にかわしきれそうもない。
そのうちの1発がロケットに着弾した。

ドゴオオオオオオオオオッ!!!!!

ネオト「(゚Д。) あびょうあっ!!!!!」
更に追い打ちをかけるように戦闘機のミサイルがネオトのロケット目がけて大量に飛ぶ。

ちゅどーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!!!!!

ミサイルの嵐に、ロケットは遂に白旗を上げ爆風へと姿を変えた。
怪人「ヽ(^Д^)ノ いいいいいいいやっほうううううううううううううう!!!!!!!!!!!!!敵機撃墜!!!」
ロケットを撃墜し歓喜する怪人。流石にこれでは助かるまいと思ったからだ。
しかし勝利(?)の余韻もつかの間。何と爆風の中から凄まじい速度で飛び立つ物体があった。
ネオト「(゚Д。) ふう、コスモチキンがなかったら即死だったぜ。」
実はロケットの中に1機の飛行艇が搭載されており、ネオトはそこからロケットを遠隔操作していたのだ。
『コスモチキン』とはネオトの所有する飛行艇で、宇宙・水中・地上・地中・異次元・ブラックホール・人体内部など
ありとあらゆる場所を航行可能な逃走用のマシンである。その驚異的な速度は光にも匹敵するとかしないとか。
怪人「(#`Д´) ふっざけやがってえええっ!!!!!!!!!!宇宙の果ての向こう側の更にその果ての果てまで追いつめてやるぜええええええッ!!!!!!!!!」
更に追跡を続ける怪人。光にも匹敵するとかしないとかいうマシンを追跡するとかマジパネエ。
ネオト「((((;>Д<)))) 冗談じゃねえええっ!!!!!!!!!!宇宙の果ての向こう側の更にその果ての果てまで逃げのびてやるぜええええええッ!!!!!!!!!」


こうして、不毛なチェイスは延々と続く……

G5‐R / 2013-04-07 13:40:00 No.2267
一方キザ男ことアヴァロンはと言うと……

アヴァロン「う〜む、何だかよくわからないけど、あいつが生贄になってくれたおかげで助かっちゃったみたいだな。ラッキー☆ やっぱ俺ってイケメンだからついてるんだな。さて、俺の無事をアズマちゃんにも知らせて安心させてあげよう(^Д^)」
そう言って上機嫌で通信機を取り出そうとしたが、
アヴァロン「あ、壊れてる。さっきの衝撃のせいかな。まあいいや、さっさと帰ろう。」


アヴァロンからの通信は、この日を最後に途絶えたという……。
通信機が壊れたのだから当然である。




おしまい

G5‐R / 2013-04-07 13:44:00 No.2268
書いてるうちに話がどんどん膨らんで随分と長くなってしもうたw
(=^ω^)ノ これからもネオトをよろしく

まあ今後の予定は特にないがなw

エマ / 2013-04-08 23:02:00 No.2270
なるほどなるほど……。

フ○ーザの名言の数々が飛び出すというから、どうやってかと思ったら、こういう流れでですか。
いや、ネオト、ある意味スゴイ素質を持っていますなw まさに避雷針ww
どうして敵を怒らせてしまう不思議な特質があるのか、その理由が決まるのを楽しみにしていますw

しかし、アヴァロンの強さにはしぶとさだけでなく、運も確実に入っていそうですね。立ち直りも速いしw
G5さんにとっても大分お気に入りのキャラになったようで、作者としては嬉しい限りですw

みさきさんはアヴァロンのことをどう思っているのか、ちょっと気になりますがw

ネオトの今後の活躍、まぁそのうちまた考えてくださいな♪

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