ヴェンデッダ 〜氷炎の宴〜 2
K−クリスタル / 2013-02-28 00:48:00 No.2238
「アレク?」
 声が届いた。わずかな濁りもないよく通る声質。だが、呼びかけてきたのではなく、思わず洩らしたつぶやき。それも、先を急ぐ横合いから小さく聞こえてきただけのもの。
 しかし、アレクは足を停め、そちらを振り向いた。その声を聞き逃すはずも、聞き間違うはずもなかった。
「ファデェ」
 彼しか使わない呼び名を口にする。
 小さいがこんもり茂った林だった。その一番手前の木の前に立つ人影。
「どこへ行くの?」
 大きな黒い瞳をやや見開いて、彼女がこちらを見ていた。
 白いシャツブラウスに濃い茶のパンツルックという出で立ちが見事なまでの清楚な美しさをたたえている。それはある種、異様さを感じさせた。彼女のいるそこだけ空気が違うのだ。ここが血腥い戦場であるという現実感さえ、薄れていきそうになる。
 ――いや、それを言うなら、彼女の存在そのものが異質であるとも言えた。
 美人というだけなら、他にもいる。いや、むしろ数は多い。だが、彼女のような何の毒も陰もない美しさは、呪詛悪魔としてまったく稀有なものである。
 呪詛悪魔とは人間のために無惨な最期を遂げた動物霊がその素である。従って、人間に対する負の感情を例外なく抱えている。怒りや恨み、憎しみ・・・そこまで明確に攻撃的なものではなかったとしても、辛さ、苦しみ、悲しみ――そういったものが死のそのときの彼らの心を占めていた。まして、それが原因で転生を遂げるほどであったからには、彼らにとってはそれこそが魂の基幹部分を構成するとも言えた。新たな肉体を得たのち、どのような成長を遂げ、どう変貌しようと、そこだけは本質的に変わらない。個性の差もむろんいろいろにある。だが、たとえどんなに活力に富み、陽気に見える者でも、どこかに傷を隠し、陰を宿している。それが呪詛悪魔だった。
 アレク自身がそうだった。そういうものだと思っていた。
 だが、彼女――ファデットは違った。そうしたものとはまったく無縁に見えたのだ。
 屈託なく穏やかで自然な優しさや、その心映えがそのまま表に現れたかとも思われる陽だまりのような美しさ・・・まるで、呪詛悪魔のものではなかった。
 最初は怪しんだ。警戒した。疑った。だが、彼女を知れば知るほど、表面を取り繕っているだけのようには到底思えなかった。――彼女を知って、もうどれくらいになるのか・・・彼女は初めと変わらぬまま、ずっと優しく穏やかで美しい。
 それでもあるいは、彼女も実は傷を持ち、アレクには想像もつかない意志の力でそれを完璧に隠しおおせているのかもしれなかった。しかし、それをアレクはもう知ろうとは思わなかった。どうでもよくなっていた。いつしか、彼女の存在自体が彼にとって救いの一つとなっていたのだから。
「敵の本拠に向かっている。他の連中もいたが、はぐれてな。――君こそ、なぜ、まだこんな所まで来ている?」
 ファデットは、戦闘要員ではない。交渉の段階ならともかく、本格的に戦闘が始まってしまった今となっては、後方に下がっているべきだと思った。
「バステラ隊長に連れてきてもらったの。ええと、敵の人たちの様子を調べたり、隠れている人たちを見つけるというようなことなら、わたしでも少しはお役に立てるから」
 ――言っていることはよく分かる。いや、彼女の能力なら、『少し』どころではないのだが・・・?偵察?だの、?索敵?だのといった言葉は、彼女からは出てこないわけか――少々呆れるような気もしたが、すぐ思い直した。
(いや、いいな・・・ファデェに、あまり戦い慣れなんかはしてほしくない)
「それで、バステラ達は?」
「もう戦いもほとんど終わりだと言って、あなたの言う本拠? に向かったわ。でも、これ以上は、わたしは危ないからって」
「だからって、まさか君一人残して」
 アレクが顔をしかめると、ファデットは困ったように言いよどんで、
「いえ・・・エステルさんを護衛にって、置いていってくださったのだけど――その・・・いつの間にか、どこかに行ってしまって・・・」
 アレクは思わず長く伸ばした髪をかきむしった。
「エステル〜〜仕事しろ〜〜〜」
 だいたい、バステラも何考えてる。――護衛役はいいが、それがよりにもよって、エステルだと?
 戦いとなれば、常に一隊の指揮を上から任されるバステラの判断力にアレクも信頼を置いていた。が、あのエステルを結構評価しているようなのだけはいただけなかった。確かに戦闘能力は充分高いが、いつもどこか真剣味が足りない。エステルにとって、戦いとはどうも最高のスリルを味わえるゲームでしかない気がした。下手に強い分、それでもどうにかなってしまうのがまた始末が悪い。反省の機会もなくこれまで来てしまって、いつか肝心な時に大ポカをやらかすのではないか――そうずっと危惧していたのだったが・・・。
「いえ、あの、でも・・・ついさっきまでは、ちゃんと守ってくれていたし・・・」
 ファデットはほっておかれた当人だというのに、なぜか懸命に言い訳めいた言葉を口にする。
 どうも、ファデェは人がよすぎる――アレクが嘆息したとき、
「〜〜♪」
 声は澄んできれいだが、やや調子の外れた鼻歌が聞こえた。
 そして、活動的なホットパンツ姿の少女が姿を現す。ほとんど白色と見まがうまでに光沢の強い長い銀髪を頭の横の二ヶ所で結んでいる。
「あ――」
 アレクと目が合ったとき、一瞬立ちつくした。そして、そのまま廻れ右をして去っていこうとする。
「待て、エステル。どこへ行く?」
 おそるおそるといった風情で、首だけで振り向く。
「ええと、だってほら、おじゃましちゃ悪いし」
「今まで、どこ行ってた」
「そ、それは・・・そう! 気を利かせて、ちょっとの間、姿を消してましたー」
「ふむ、気を利かせて、か・・・?」
「そうそう、せっかくだから、二人っきりにしてあげようって・・・これで結構、気遣いのできる子だから、あたし」
「ほほう、すると、成り行きでファデェが残されたここに、これまた偶然後から俺が一人でやって来るということまで、なぜかすべて予見して・・・」
「はい!! 何たって、すっごく察しがいいから。そんなこと全部お見通し!」
「んなわけ、あるか〜〜!!」
「あいた! ぶった!! 助けてお姉さん、アレクお兄さんがいじめる〜!」
「あの、アレク」
「止めるなよ、ファデェ。こいつには、一度きっちり思い知らせる」
「でも、乱暴はだめよ。女の子相手に」
「・・・ああ」
 こいつはとてもそんなタマじゃないんだが・・・そう思いながらもアレクはそう返し、キャアキャア派手に声を上げる少女を脇へ連れて行く。
 気になることがあった。よく見ると、エステルの頬は上気したように紅潮し、その目も潤んだようになっている。もしおとなしくしていれば、誰でもどきりとするほど色っぽい表情をしていたのだった。ふざけたような調子もいつも通りと言えばその通りだが、それをごまかすため、あえて意識的にやっているようにも思える。
 エステルは美少女と言ってさしつかえない容貌の持ち主ではある。が、普段の彼女は16・7歳という歳相応、いや、キャラクター的にそれより幾分か幼いくらいの印象であり、小柄でも成熟した女性であるファデットなどとは異なり、色香とは縁がない。――だが、それはあくまで通常でのことであった。

  / 2013-02-28 00:54:00 No.2239
 アレクは知っていた。こいつがこんな表情(かお)をするときは・・・。
 ファデットに気づかれないよう、背を向け小声でささやく。
「お前、敵と戦ってきたな?」
 途端、まだつぼみのはずの花が須臾にしてほころぶ。
「わかった? 逃げられちゃったけど、追い払えたんだから、いいでしょ?」
「なぜ、ファデェから離れた」
「周りの安全を確かめなきゃと思って。そしたら、見つけて・・・お姉さんに近づけないように、その場で攻撃したんだけど」
 こいつなりに一応考えたってわけか――まんざら、お遊び気分というだけでもないらしい。だが、判断として正解とは言えない。その間に他の奴らがファデットを襲ってきたら、どうするのか。そのうえ・・・。
「相手は、1人か?」
「ううん。2人だったけど、1人は最初から逃げちゃって」
 やはり・・・アレクは、内心舌打ちする。
「アレク」
 ファデットが呼びかけてきた。緊張に少し固くなった声で。
「敵の人たちがこちらに近づいてきているみたい」
「わかってる。いよいよ近くなったら、また教えてくれ」
「ええ」
 目を見開いていてるエステルの顔をじろりと見やった。
「敵を連れて来ちまったな、エステル」
 少女はさっと青ざめた。
「そんな・・・! だって、帰ってくるときには、ちゃんと気をつけて・・・」
「最初に逃げた1人ってのがふりだけで、離れた所からずっとお前を見てたんだろう」
 そして、エステルに味方の所まで案内させ、遠くからついてくる。むろん、途中離れた仲間ともまた合流して。そればかりか、余裕があれば他の仲間も呼んで、襲ってくる人数はさらに増えている可能性もある。
「エステル、一つ、言っとく。ガードなら、絶対そばを離れるな。特に対象がファデェならなおさら、周りを警戒しにいく必要なんてない。ファデェに知られずに近づけるやつなんてそうそういないんだからな。ただ、襲われることがわかってて、そのうえでやられてしまうことはある。近くにいて、それをさせないのがお前の役目だ」 
「・・・はい」
 うつむいて、答える声も小さい。
 こいつがここまでしおらしいのも、調子狂う・・・。
 アレクが思ったとき、
「来るわ、アレク! 5人!!」
 ファデットが彼女には珍しい鋭い声を上げた。
「3人は正面から! でも、他に2人の人が・・・」
「上か?」
 アレクは林の折り重なる梢へ一瞬視線を上げた。
「いえ、下!!」
「下? ・・・なるほど」
 ファデットは、可聴域を超えるすべての波長の音――いや、空気のみならず、あらゆる?モノ?の振動を極微少の範囲にまで渡って感知する。耳だけでなく、全身の皮膚を通じて――靴や靴下を通して、地面の上に置かれた足の裏からも。?生体ソナー?と呼ばれる所以である。彼女に対して、何かの陰に隠れるという行為は、全くの意味をなさない。

  / 2013-02-28 01:11:00 No.2240
 ファデットの言葉通り敵が3人姿を現わし、猛然と駆け寄ってきていた。瞬く間に近づいてくる彼らから視線は外さないまま、しかし、アレクの意識は別の場所にも向けられていた。
(つまり、派手に襲ってくるが、こいつらの仕事は第一に陽動――だが・・・)
「まず、奴らの足を止める。しかし、問題はその後だ。二人とも、離れていろ」
 ファデットとエステルを後ろに退らせ、一歩前へ出る。
 こちらの注意を引きつけるのが主目的だとしても、機会と見れば、当然そのまま攻撃してくる。5人同時に攻められるのはうまくない。敵に一斉攻撃はさせない必要がある。
 アレクが指を鳴らすと、走り来る敵の前の地面から大小いくつもの火柱が吹き上がった。すんでの所で足を止めた敵達にダメージは一切なかったが、しかし、それもアレクの計算のうちだった。続けてまたいくつもの火柱が吹き上がり、それに囲まれることを警戒した敵は、より下がる。すると、それをさらに追い立てるように火柱が次々と増え続け、気がつくと、さながら西洋庭園を彩る噴水群のように、炎の柱の森が彼らの行く手を埋め尽くして阻んでいた。
 焦りながら右往左往している様子がゆらめく無数の炎を通して見て取れる。
 その時、地面を突き破って二人の人影がアレクの目の前に飛び出してきた。通常、予想だにしない地中からの、それも二人がかりでの不意打ち。普通なら、守勢に立たされている。だが、すばやく体を入れ替えてそれをやり過ごし、自分の間合いで先に攻撃をかけたのはアレクの方だった。
「ファデェがいなきゃ、ひやりとぐらいはさせられたろうが――あいにくだったな」
 近い方の敵の顔面めがけて開いた左手を突き出す。ボッと音を立てて、手全体が炎を纏う。思いがけない反撃を食らい、動揺の空気が敵達の上に拡がる。
 それでも、攻撃を受けた男は とっさに両手にはめた小手から伸びた鋭い鉤爪をアレクの手に向けて懸命に振った。交叉する鉤爪の軌跡が炎の手の進路と重なる。そのままいけば、太く鋭い先端はアレクの手を切り裂く。それを確かに認識したはずのアレクは、しかし、構わず無造作に手を伸ばし続ける。結果、凶悪に光る鉤爪が手に突き刺さり、皮を、肉を突き破る――と思えた。
 だが、そうはならなかった。アレクの手に届くより先、手を覆う炎の中に入るやいなや金属製の鉤爪はぐにゃりと熔け、崩れてしまったのだ。
 アレクの左手はそのまま相手の顔面をつかむ。すさまじい絶叫がその口から迸ったが、それもすぐにやむ。そして、肩の上に燃えさかる炎の塊を乗せた身体は膝をついてその場にくずおれた。ほどなく火が消えると、頭だったところにはぶすぶすと煙を上げる消し炭だけが残っていた。
「くっ、炎使いなんか珍しくもない。だが、金属を一瞬で溶解させるその高熱・・・そうか、すべてを焼き滅ぼす火精の主、?火帝アレク?とは、貴様のことか」
 うめく残った敵へ目を向ける。
「お前達にまでそんな名前で通っているとは、少々面映ゆいが・・・しかし、そこまで知られている以上、今さら出し惜しみしてみても始まらないか」
 アレクは右手を顔の横の方まで上げ、左手を水平に前へ伸ばした。ぴたりと決まる形は彼にとってそれが馴染んだ型であることを示していた。だが、掌を相手に向けて立て、5本の指を完全に離してただ開いただけの両手は、どんな格闘技の構えでもあり得ない。が、次の瞬間、その両手が発火の音と共に炎に包まれた。その途端、炎という要素をもって、攻撃にも防御にも適応するアレク独自の完全な構えとなる。
 空気が緊張で張り詰める。動いたのは敵が先。アレクに向かって飛び出した。が、それを迎え撃つべくアレクも一歩踏み出すまさにそのタイミングを計っていたのか、ちょうどその瞬間に、相手は兆しも見せず横方向に跳躍した。逃げるつもりか、あるいは向きを変えての攻撃が狙いか、とにかく何メートルも一息に跳ぶ勢いであった。
 ところが、何かに引き戻されたようにその身体はがくんと急停止し、勢いあまって地面にぶつかるように倒れる。よく見ると、その足に糸のように細いワイヤーが何本も絡まっている。その元をたどると、片手を伸ばしたエステルがいた。
「やったっ! いろいろ失敗しちゃったけど、取り戻したわ。戦いでは男の人を立てて、一歩下がって、でも、ちゃんとサポートする・・・うん、これよ、これ! かわいい! 慎ましい!! 女らしい!! ――でしょ、お姉さん?」
 にっこり笑って後ろを振り返り、そこに控えたファデットに同意を求める。
「え? ――え、ええ、まあ・・・」
 相手は困ったように曖昧にうなずいたが、内心首をひねっていた。
(そういうことを狙って、それも、口に出して言ってしまうというのは、どうなのかしら?)
 アレクもまた大きくため息をついた。
(――こいつがまじめに反省しているとか、少しでも思った俺が莫迦だったな・・・)
 だが、まあいい。役に立ったのは本当だ。気を取り直して、縛められた敵に近づく。しかし、身動きを封じられていたはずがいきなり後方へジャンプした。
 さすがに意表を衝かれたアレクだったが、続けて相手の手から放たれたものは、それが何と見定めるより先によけていた。その後で横目に見やると、それまで彼の立っていた地面から白煙が立ち上る。さらに、土が崩れて陥没し、穴が穿たれた。強酸? ――少なくとも、何らかの溶解液。
「そうか。エステルのワイヤーから抜け、何より、地中を移動できた理由はそれか・・・」
 間を置かず相手は今度は前へ向かって走って助走をつけ、十メートルもの高さまで一気に跳び上がる。そして、空中で握り合わせた両手を突き出す。そこから予想を遙かに超える、目を疑うほど大量の液体が噴き出された。降り注ぐ溶解液のシャワー。この範囲をいち時に覆われては、たとえいかなる武道の達人であろうとも、よけようはない。まして、背後には二人の女性の仲間がいる。せめて彼女たちのすぐ前に立ち、身を挺してそちらだけでも何とか守る。そのくらいしか、できることはなさそうに見えた。
「よけることも受けることも不可能――どうしようもない」
 呟きながら、アレクは両手の火を消すと、むしろ仲間たちから離れ、前へと進み出た。降りかかる死の雨の方へ自ら踏み込む。
「――ただし、今の俺なら別だ!」
 何かを払いのけるように、上に向け大きく右手を動かす。その途端、ジュウウウゥゥゥゥゥゥッッッッッ・・・!!! 凄まじい音と共に濛々たる煙が突如空中に湧き上がる。いや、煙ではない。蒸気だ。敵の放った液体がアレクの上のある位置まで達するやいなや、すべて一瞬にして気化していったのである。そのため、空中のある場所からいきなりたくさんの蒸気が現れ出たように見えるのだ。
 アレクの作った熱の障壁。だが、それはその位置の空気を加熱したものなどではない。残留思念による『発火』――より正確には、『瞬間高熱発現』の結界とでも言うべきものである。アレクの定めた空間上の?面?に触れるものがあれば、一瞬のうちにそこに高熱が発生し、何であろうと融解・炎上・蒸発させてしまう。そして、この技の最大の特長は、いったん仕掛けた後は、アレク自身の意思によらず完全に自動的に発動することにあった。そのことによって、たとえアレク本人の認識しきれない対象――目に見えない、数が多い、スピードが速い等――であったとしても、すり抜けられることはない。
 むろん、大量の液体でも・・・。突破不能の見えない防壁――いや、この場合に限っては、完全無欠の?傘?と言うべきか。敵の放った溶解液はことごとく空中のある面において蒸発し、ために、それより下に落ちることはなかった。ただの一滴たりと。
「ば、ばかな・・・まさか、こんな――」
 溶解液を噴出し終え、地面に降り立ったまま呆然と立ち尽くす相手をアレクは静かに見すえた。
「お前の言うとおり、以前の俺は敵を滅ぼすことしか考えていなかった。これも、もとは地雷やブービートラップみたいに引っ掛かった相手を倒す、それだけのものだった――だが、その頃の俺では、今の攻撃の前になすすべはなかったろう。せいぜいが相討ち覚悟でお前を倒す。それぐらいしかやりようはなかったはずだ・・・」
 アレクの脳裡に過去の幾多の映像が一瞬にして去来した。いつ果てるともしれぬ血で血を洗う戦い。何の目標も希望もない。虚しさの中、ただ勝つために勝ち、そのために強さだけを求めた。
「だが、そんな俺に戦うことの意味を、新たに与えてくれた者達がいた」
 一瞬ちらと背後に意識を向けた。そのうちのひとりがそこにいる。今の彼は戦うために戦っているのではない。 
「すると、自分の能力にも別の形が見えた。その一つがこの守る力、?火点す神の盾(イグニタス・アイギス)?――どんな強力な武器にも劣らぬ俺の誇りだ」

K−クリスタル  / 2013-02-28 01:42:00 No.2241
めりくり、よいおと、あけおめことよろ、おにそとふくうち、はぴばれ、そして、エマさんおたおめー!!!

・・・よし、いちお、ゼンブすんだな

どもです クリスです つづきです
例によって、長びいてます いつもどーり、書いてるうちにドンドン長くなっていきます
『氷炎』とか、言っといてマダ氷のカケラもでできませんが・・・つか、次回もマダ出ませんwww

でも、ナンとかやりきるつもりなんで、モロモロ一切ご寛恕のうえ、おつき合いのほどを

エマ / 2013-03-01 22:24:00 No.2243
おおお〜〜〜!!
クリスさん、お久しぶり♪ しばらくぶりですが、元気にしてました?^^

ヴェンデッタ、続きのお話ですね。
ファデット、という、なんかヒロイン的(?)な少女が出てきましたが、呪詛悪魔なのに陰を感じさせないというのが印象的ですね。一体どんな事情があるのでしょうか。
優しく見守ってくれる系ですね。性格もおっとりしているようだし、なんかエマさん的に好みのタイプだぞ、これは(^o^)

しかし、アレクっちも、戦いに明け暮れてばっかのようでいて、ファデットをたいそう大事にしているところをみると、結構そっち方面はウブなんですかねw
(戦い慣れなんかは、してほしくない・・・・)
キレイな心のままでいてほしいってことですね。うーむ。なんかアレクっちもそこらへんは呪詛悪魔っぽくないなぁw

そういえば、レオンさんのご主人様のシンシアちゃんも、似たとこ有るような気がしました。アジトが襲われた後は、否応なく戦いに身を投じることになったようだし、レオンさんも、レオンさんのオリジナルのカルロスも、そんなことは望んでいなかったでしょうね。
……と、話がそれてしまった。

で、エステルという、これまた狙ったキャラ系の(笑) キャラが出てきましたね。
やんちゃ妹系というか、なんというか・・・。
G5さんあたりの好みそうな気がするw
しかし、こいつも呪詛悪魔っぽい感じがしないww

おいらの呪詛悪魔のイメージだと、なんかもっとこー、腹黒い邪悪な奴らばっかな感じだったんですが、でも、確かにこういう、人間っぽさもある、いろんなタイプの呪詛悪魔がいてもいいかもですね。
今後は、呪詛悪魔側の話がもっといろいろ増えても面白そうだな−。

で、エステルの後をつけて敵が迫ってきたようですね。
敵との戦闘で、金属製の武器をあっという間にとかしてしまったようですが、アレク……ここまでやるか。
?火帝アレク?とまで言われるほど、呪詛悪魔界隈では有名なんですね。
うーん。なんかカンディードにあっけなく瞬殺されてしまったのは実にもったいない気がしますw

謎の液体も一瞬で気化させてしまったし……この技は、なんか文章を見ていると、ファデットを守るために身につけた技のようですね。この男、もはや復讐のみに生きてはいない……。果たして、これを呪詛悪魔と呼べるのか否か……。新しいヒーロー誕生のよっかーんw

でも、結局カンディードに瞬(ry

まーともかく、次回も楽しみにしてますね。
クリスさん、時間があったらチャットの方にもひさしぶりに顔を出してくださいな♪

あと、誕生日祝いありがとー♪

最大1000文字まで(残り1000文字)。省略不可。日本語必須。HTMLタグ不可。誹謗中傷や個人情報、宣伝URLは即削除されます。
最大10文字まで。省略可能。
半角英数字(8文字まで)を入れることで、書き込みの削除ができるほか、名前の後ろに任意のコードが付きなりすましを防止できます。省略可能。